デジタルフォーメーション(DX)時代を生きる院長コラム
2021/10/01 政治・経済
先月のコラムで我が家に伝わる古文書の解読をお願いしていると書きましたが、無事解読することができ事が出来、初代が河合太次右衛門で95歳の長生きだったこと等が分かりました。そしてもう一つの大きな発見がありました。3つあった古文書の内のあちこち破れて解読は難しいのではと思っていた古文書は、江戸時代に尾張藩の足軽だった祖先が亡くなる前に家督を長男に譲る届けを尾張藩に届ける書類の下書きだったのです。そこには石高九十石と書かれており、祖先の言わば年収まで分かってしまったのです。こんな発見ができたのもデジタル時代だからこそ。スゴイ時代になったとつくづく思いました。
そしてもう一つ思ったことは、個人の能力を個人の力で世界壱拾に人に提供できる、売ることができる時代になったのだと思いました。私は当初、人づてに書道家などに読める人がいるのでは探していたのですが、なかなか難しく数人から難しいと断られ、どうした物かと悩んでいました。その時ふと、ググってみたらドゥかと思いつき、「古文書解読」と検索したところ、「ココナラ」と言うサイトの中で古文書解読サービスを見つけることができました。
「ココナラ」のキャッチフレーズは「みんなの得意を売り買い スキルマーケット」、つまり個人の特技、能力を提供してそれに対する報酬を得る場を提供するサービスサイトです。今までなら、企業が社員の知識や技術を顧客に提供して大きな収益を上げ、その内の幾分かを給料として労働者に支払っていましたので、労働者から見れば企業に搾取されていたとも言えなくもありません。それが「ココナラ」のサービスを個人が使うようになれば、個人が自分の能力を直接顧客に提供し報酬を得る事ができるようになるのですから、もう誰に搾取されることもありません。企業が必要とする能力を持つ個人なら、企業を顧客としてサービスを提供して対価を得るという、個人が企業と対等な立場で仕事ができる時代の到来です。
そしてもう一つ個人の時代の到来と私が感じるのは、個人の起業のハードルが大きく下がったことです。従来のもの作りは工場や機械と言った生産設備がない事には生産ができませんでしたから、起業に際して多額の資金が必要で個人で製造業を起業することは非常に困難でした。それに対してプログラムやデジタルコンテンツの開発は、極端な話パソコンがあれば可能ですから、自宅で直ぐに起業できてしまいます。起業に必要な新たの投資はほぼゼロですから、資産を持たない学生でも起業可能です。
物販ににおいても起業のハードルは大きく下がりました。ヤフー、楽天、メルカリ等々のネットモールを利用すれば個人が直ぐお店の経営者になれてしまいます。終点場所を探す必要も内装工事の必要も家賃の心配も必要ありません。販売高に応じた手数料を差し引かれますが、お店を持つコストを考えれば安いものでしょう。そして商圏は日本中に広がりますから、人口あたりの需要が少ないマニアックな商品でも日本中から受注すると考えれば十分収益を得られることにないます。
日本中が商圏と書きましたが、最近テレビで工芸品や盆栽あるいはペットの餌等々の個人が、こだわりで作った物をアマゾンが世界に届けるというアマゾンのCMを見ました。ちょっと気になって調べてみるとアマゾン グローバルセリングと言うサービスで、「あなたの商品を世界のAmazonで 世界中の何億ものお客様にあなたの商品を届けましょう」と言うキャッチフレーズが。アマゾンの海外サイトに商品を掲載すればアマゾン規模の流通網を使って個人の商品を顧客に届け、おまけに集金までしてくれると言うものです。買う側から見るとアマゾンはネットショップですが、個人商店主と立場から見るとアマゾンは店舗であり物流企業と言う事です。そしてその店舗、物流は世界中を網羅しています。個人が世界を相手に商売ができる扉をアマゾンが開いてくれたと私には思えました。
デジタルフォーメーション(DX)と言うと何となく企業のIT化をイメージしがちですが、上記の例にも分かるように実は個人にDXの多大な恩恵を享受することができるのです。DXは時空を超越して個人の持つ技術や知識を世界中の人々に提供する提供するプラットフォームを提供してくれます。DX以前は個人の能力を売る方法を考える必要がありましたが、もうその必要はありません。DXの時代には社会に必要とされるサービスや技術、製品を自分が作り出せる能力を身に着けることが重要です。DX以前の時代には事務的管理や営業職等のいわゆホワイトカラーの業務が重視されていましたが、DX時代には直接の生産を現場での業務がより重要となります。
今までは職に就くという事は働いてお金をもらう事でしたが、DX時代は職に就くとはお金をもらって自分が勉強する事、自立のための知識、技術を身に着ける事と発想を変える必要があります。これは実は、昔の丁稚奉公と同じです。若い時は安い給料で丁稚として働きますが、いずれそこで身に着けた知識技術で独立し、一国一城の主となるのが昔の若者の理想だったのと同じです。
産業革命以降の大量生産、大量消費の時代は大資本が幅をきかせて、資本家が労働者を搾取する事で経済格差が広がってしまいましたが、DX時代の到来で個人が資本家に頼らずとも自立できるチャンスが到来したのです。2010年の12月に日本の企業が低価格の大量生産商品ではなく、こだわりの高付加価値商品を生産していくことが日本の明るい未来に繋がると言う内容で「グローバル・ニッチ」のタイトルのコラムを書きました。その時には日本の企業の未来の希望について書きましたが、10年の歳月を経て「グローバル・ニッチ」が個人の未来への希望となったのです。 自分の可能性を信じて、自分の好きな事、得意な事をとことん追究して社会に必要とされる社会貢献できるサービスや技術、商品と生み出して行くことが、DX時代に幸せに生きる秘訣だと思います。
そしてもう一つ思ったことは、個人の能力を個人の力で世界壱拾に人に提供できる、売ることができる時代になったのだと思いました。私は当初、人づてに書道家などに読める人がいるのでは探していたのですが、なかなか難しく数人から難しいと断られ、どうした物かと悩んでいました。その時ふと、ググってみたらドゥかと思いつき、「古文書解読」と検索したところ、「ココナラ」と言うサイトの中で古文書解読サービスを見つけることができました。
「ココナラ」のキャッチフレーズは「みんなの得意を売り買い スキルマーケット」、つまり個人の特技、能力を提供してそれに対する報酬を得る場を提供するサービスサイトです。今までなら、企業が社員の知識や技術を顧客に提供して大きな収益を上げ、その内の幾分かを給料として労働者に支払っていましたので、労働者から見れば企業に搾取されていたとも言えなくもありません。それが「ココナラ」のサービスを個人が使うようになれば、個人が自分の能力を直接顧客に提供し報酬を得る事ができるようになるのですから、もう誰に搾取されることもありません。企業が必要とする能力を持つ個人なら、企業を顧客としてサービスを提供して対価を得るという、個人が企業と対等な立場で仕事ができる時代の到来です。
そしてもう一つ個人の時代の到来と私が感じるのは、個人の起業のハードルが大きく下がったことです。従来のもの作りは工場や機械と言った生産設備がない事には生産ができませんでしたから、起業に際して多額の資金が必要で個人で製造業を起業することは非常に困難でした。それに対してプログラムやデジタルコンテンツの開発は、極端な話パソコンがあれば可能ですから、自宅で直ぐに起業できてしまいます。起業に必要な新たの投資はほぼゼロですから、資産を持たない学生でも起業可能です。
物販ににおいても起業のハードルは大きく下がりました。ヤフー、楽天、メルカリ等々のネットモールを利用すれば個人が直ぐお店の経営者になれてしまいます。終点場所を探す必要も内装工事の必要も家賃の心配も必要ありません。販売高に応じた手数料を差し引かれますが、お店を持つコストを考えれば安いものでしょう。そして商圏は日本中に広がりますから、人口あたりの需要が少ないマニアックな商品でも日本中から受注すると考えれば十分収益を得られることにないます。
日本中が商圏と書きましたが、最近テレビで工芸品や盆栽あるいはペットの餌等々の個人が、こだわりで作った物をアマゾンが世界に届けるというアマゾンのCMを見ました。ちょっと気になって調べてみるとアマゾン グローバルセリングと言うサービスで、「あなたの商品を世界のAmazonで 世界中の何億ものお客様にあなたの商品を届けましょう」と言うキャッチフレーズが。アマゾンの海外サイトに商品を掲載すればアマゾン規模の流通網を使って個人の商品を顧客に届け、おまけに集金までしてくれると言うものです。買う側から見るとアマゾンはネットショップですが、個人商店主と立場から見るとアマゾンは店舗であり物流企業と言う事です。そしてその店舗、物流は世界中を網羅しています。個人が世界を相手に商売ができる扉をアマゾンが開いてくれたと私には思えました。
デジタルフォーメーション(DX)と言うと何となく企業のIT化をイメージしがちですが、上記の例にも分かるように実は個人にDXの多大な恩恵を享受することができるのです。DXは時空を超越して個人の持つ技術や知識を世界中の人々に提供する提供するプラットフォームを提供してくれます。DX以前は個人の能力を売る方法を考える必要がありましたが、もうその必要はありません。DXの時代には社会に必要とされるサービスや技術、製品を自分が作り出せる能力を身に着けることが重要です。DX以前の時代には事務的管理や営業職等のいわゆホワイトカラーの業務が重視されていましたが、DX時代には直接の生産を現場での業務がより重要となります。
今までは職に就くという事は働いてお金をもらう事でしたが、DX時代は職に就くとはお金をもらって自分が勉強する事、自立のための知識、技術を身に着ける事と発想を変える必要があります。これは実は、昔の丁稚奉公と同じです。若い時は安い給料で丁稚として働きますが、いずれそこで身に着けた知識技術で独立し、一国一城の主となるのが昔の若者の理想だったのと同じです。
産業革命以降の大量生産、大量消費の時代は大資本が幅をきかせて、資本家が労働者を搾取する事で経済格差が広がってしまいましたが、DX時代の到来で個人が資本家に頼らずとも自立できるチャンスが到来したのです。2010年の12月に日本の企業が低価格の大量生産商品ではなく、こだわりの高付加価値商品を生産していくことが日本の明るい未来に繋がると言う内容で「グローバル・ニッチ」のタイトルのコラムを書きました。その時には日本の企業の未来の希望について書きましたが、10年の歳月を経て「グローバル・ニッチ」が個人の未来への希望となったのです。 自分の可能性を信じて、自分の好きな事、得意な事をとことん追究して社会に必要とされる社会貢献できるサービスや技術、商品と生み出して行くことが、DX時代に幸せに生きる秘訣だと思います。