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院長コラムで院長を知ろう!矯正歯科専門医 河合悟が思うこと。

2019年 新年のご挨拶院長コラム

2019/1/1 ご挨拶

 昨年の新年挨拶では前年のことを「悲惨なニュースは少なく比較的平和な1年だったのかも」と書いたのとは打って変わって、昨年は今年の漢字が「災」だった事からも分かるように次々に起こる自然災害に驚かされてばかりの一年でした。年始の北陸の大雪に始まり、西日本豪雨、連日の40℃越えの猛暑、関空が水没した台風、そして北海道の地震とどれもこれも被害は甚大でした。これが今年だけの事なら良いのですが、地球温暖化や地殻変動による恒常的な自然災害になって行くのでは?と、心配になってきます。毎年、毎年昨年のように自然災害が起こるようになれば、それが異常気象ではなく当たり前のことになり、日本は四季と同時に自然災害が起こる国と言われるようになる日が来てしまうことがない事を願うばかりです。


 世界に目を転じると、昨年は世界中がトランプ大統領に振り回された1年でした。年の初めは北朝鮮と一触即発で今にも戦争勃発かと思えば、いきなりの米朝首脳会談では金正恩主席を信用していると言い出し、2015年のイランと米英中仏独ロ6カ国間の核合意から離脱、中国との輸入関税の大幅引き上げ対決による貿易摩擦の拡大、シリア駐留米軍の完全撤退など、世界中の国々と対決しアメリカが孤立を深める一年でした。


 トランプ大統領が掲げる「アメリカ第一主義」はある意味で利己主義の追究であり、協調と対極にありますから、これが世界中に広がって行けば、国同士の利害の激突を生み、最終的には戦争へと向かう危険な兆候です。世界の多くの国でポピュリズムや極右政党が台頭し、協調や正義が軽んじられる傾向が強まっているように感じます。


 利己主義、ポピュリズムそして極右政党の台頭の根源にある物は経済的な「格差」の拡大です。2016年8月の院長のコラムに「格差が人類を滅ぼす」とのコラムを書きましたが、その時よりも一段と格差は拡大し、世界は不安定な状況になってきています。人類が滅亡することにないように、今年こそ世界中の指導者が格差の是正に向けて団結してもらいたい物ですが、これは期待できない事でしょう。

 私たちにできることと言えば、今年は参議院選挙の年ですから、せめて日本で少しでも格差が解消されるような政策を掲げる政党が躍進するように、政策を吟味して1票を投じること位です。たかが一票、されど一票、私たちの一票からでしか、社会が世界が変わらない事を忘れてはいけません。


 今年は昨年末からの株安で政治だけでなく経済の先行きも不安な幕開けとなりそうですが、心配するよりも行動が大切。今年も出来る事から地道に努力していこうと思っています。


  さて2019年の年頭に当たり、樋口矯正歯科クリニックの2018年の総括を報告させて頂きたいと思います。

 昨年は一昨年が開院以来最高の新患数を記録した反動で約10%減少しましたが、それでも404名もの新しい患者さんに受診していただくことができました。これで2018年末までの総新患数は13,297名となりました(グラフ参照)。昨年の患者さんの減少は先月の院長コラム「グーグルの罠」に書きましたように、グーグルの検索アルゴリズムの変更で、グーグルの検索結果にクリニックのホームページが表示されたくなった期間があったことが原因だと思っています。この一軒で日々の診療を頑張るだけでは、クリニックの運営が出来ない事を痛感させられました。

 また、この一年間に顎変形症(手術を必要とするような著しい顎の骨の大きさの不調和がある症例)で外科的矯正手術を施行した患者さんは29名と、一昨年に比べて大きく減少しました。これは、手術をお願いしている大学病院の人事異動と働き方改革の影響で手術可能日数が減った事が大きく影響しています。手術前の矯正治療がほぼ終了しているのにも関わらず、大学病院の都合で手術を遅らせざる得なくなっているのが現状です。この問題を解決するため、現在新たな顎変形症の手術が可能な病院を確保すべく奮闘しています。

 樋口矯正歯科クリニックは単に歯並びと言う形態を改善するのではなく、「食べる」、「飲み込む」、「息をする」と言う口の機能の改善、維持向上を目指します。

 本年もクリニックの願いである"患者さんのことを家族と思い、皆様の健康の維持増進に貢献する"の気持ちを大切にスタッフ一同と地道に努力していくつもりです。
 本年も宜しくお願い致します。

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