リストラや就職難に怯える前に院長コラム
2009/02/01
世界同時不況を受けて、新聞テレビには派遣切り、リストラ、内定取り消しと就職難のオンパレードです。公務員以外は大企業の社員でも自分の仕事が無くなるかも知れないと心中穏やかでない人も多いのではないでしょうか?就活中の学生も求人する企業数の急激な減少を目の前にして、為す術無しと言うところでしょうか?
そんな中、先日テレビで勇気づけられる番組に偶然目にしました。それは、ソニーの関連会社の機械加工を担当する社員を紹介し、日本の物作りを支える生産現場の技術者にスポットを当てる番組でした。40代で厚労省の現代の名工に選ばれた1000分の1mmの精度で金属加工を行う卓越した技術を見せ、日本の技術力がこうした技術者の努力によって支えられていると伝えていました。番組の最後でこの技術者絵のインタビューがありその最後の質問が「世界同時不況の影響でソニーも社員の削減を発表していますが不安はありませんか」と言うものでした。これに対し技術者は、「不安がないと言えば嘘になりますが、入社以来、自分に出来る会社に役に立つ事は何か、社会に役に立つ技術は何かを常に考えて、努力してきましたから、それを信じて今後も努力して行くだけです。」と答えていました。
この「考え、努力する」ことを継続することこそが、仕事の本質であり、それが出来れば社会や、会社から必要とされる人間、人材ではなく人財となれるのです。この技術者も40代での若さで現代の名工と若さを強調されがちですが、それでも工業高校卒業以来、機械加工一筋に20年以上技術を磨いてきたのです。継続して努力することが如何に大切をひしひしと感じました。今、リストラに怯え、あるいは就職難に怖じ気づく人達も、この技術者と同じように自分が社会に何が出来るかいつも考え、努力すれば、必ず社会が必要とする人財となり、仕事が無くなるなど言う心配は取り越し苦労となるしょう。
しかし、この当たり前の事が中々理解できないし、実行できないのが現実です。先日も就活に苦労する学生に、何処に就職しても会社や社会に必要とされる知識や技術を身に着け自分のスキルを高めていく努力をずっとしていかないとダメだと話したところ、それは大変ですねと答えていました。就職すれば後は決められた事をすれば良い、そんな感覚で職を探していても、今の厳しい時期に就職先が有ろうはずもありません。学生ですから就職に関する指導も受けているとは思いますが、面接の受け方とか、論文の書き方とかの就職テクニックのようなことの指導ばかりで、仕事の本質、就職すると言う事の意味を教えていないような気がしてなりませんでした。
勉強は、1学期とか高校3年間とか常に短期の区切りがある勝負ですが、仕事は社会に出てから20年、30年という長い時間の勝負です。目的意識をしっかり持っていないと、継続して努力する事は不可能です。ではその目的を何にするかですが、それは社会に役に立つことそれが全てです。社会に役に立つことと言うと、すぐに医療や科学技術の分野を思いうかべるかも知れませんが、そればかりではありません。この世の中の仕事の全ては社会に役立つためにあるのです。レストランやデパートなどのサービス業も人をもてなし、喜ばせ、社会の人を幸せにすると言う大切な役割がある訳です。ですからどんな仕事に就いても社会の変化に合わせ自分が社会に対して何が出来るかを考え継続して努力する事、それが社会で必要とされる人財となる道だと思っています。
私自身も歯科医になって25年間、患者さんの役に立つ知識や技術は何かを考え、身に着けるよう現在までずっと努力してきました。経営環境の厳しさが叫ばれる歯科業界ですが、私は今後もその努力を続けることで社会が必要とする歯科医で有り続ける事で生き抜いていこうと思っています。
リストラや就職難に怯える前に、考え、努力有るのみです。
そんな中、先日テレビで勇気づけられる番組に偶然目にしました。それは、ソニーの関連会社の機械加工を担当する社員を紹介し、日本の物作りを支える生産現場の技術者にスポットを当てる番組でした。40代で厚労省の現代の名工に選ばれた1000分の1mmの精度で金属加工を行う卓越した技術を見せ、日本の技術力がこうした技術者の努力によって支えられていると伝えていました。番組の最後でこの技術者絵のインタビューがありその最後の質問が「世界同時不況の影響でソニーも社員の削減を発表していますが不安はありませんか」と言うものでした。これに対し技術者は、「不安がないと言えば嘘になりますが、入社以来、自分に出来る会社に役に立つ事は何か、社会に役に立つ技術は何かを常に考えて、努力してきましたから、それを信じて今後も努力して行くだけです。」と答えていました。
この「考え、努力する」ことを継続することこそが、仕事の本質であり、それが出来れば社会や、会社から必要とされる人間、人材ではなく人財となれるのです。この技術者も40代での若さで現代の名工と若さを強調されがちですが、それでも工業高校卒業以来、機械加工一筋に20年以上技術を磨いてきたのです。継続して努力することが如何に大切をひしひしと感じました。今、リストラに怯え、あるいは就職難に怖じ気づく人達も、この技術者と同じように自分が社会に何が出来るかいつも考え、努力すれば、必ず社会が必要とする人財となり、仕事が無くなるなど言う心配は取り越し苦労となるしょう。
しかし、この当たり前の事が中々理解できないし、実行できないのが現実です。先日も就活に苦労する学生に、何処に就職しても会社や社会に必要とされる知識や技術を身に着け自分のスキルを高めていく努力をずっとしていかないとダメだと話したところ、それは大変ですねと答えていました。就職すれば後は決められた事をすれば良い、そんな感覚で職を探していても、今の厳しい時期に就職先が有ろうはずもありません。学生ですから就職に関する指導も受けているとは思いますが、面接の受け方とか、論文の書き方とかの就職テクニックのようなことの指導ばかりで、仕事の本質、就職すると言う事の意味を教えていないような気がしてなりませんでした。
勉強は、1学期とか高校3年間とか常に短期の区切りがある勝負ですが、仕事は社会に出てから20年、30年という長い時間の勝負です。目的意識をしっかり持っていないと、継続して努力する事は不可能です。ではその目的を何にするかですが、それは社会に役に立つことそれが全てです。社会に役に立つことと言うと、すぐに医療や科学技術の分野を思いうかべるかも知れませんが、そればかりではありません。この世の中の仕事の全ては社会に役立つためにあるのです。レストランやデパートなどのサービス業も人をもてなし、喜ばせ、社会の人を幸せにすると言う大切な役割がある訳です。ですからどんな仕事に就いても社会の変化に合わせ自分が社会に対して何が出来るかを考え継続して努力する事、それが社会で必要とされる人財となる道だと思っています。
私自身も歯科医になって25年間、患者さんの役に立つ知識や技術は何かを考え、身に着けるよう現在までずっと努力してきました。経営環境の厳しさが叫ばれる歯科業界ですが、私は今後もその努力を続けることで社会が必要とする歯科医で有り続ける事で生き抜いていこうと思っています。
リストラや就職難に怯える前に、考え、努力有るのみです。