加齢に挑む院長コラム
2023/10/01 医療・健康
先日、66歳の誕生日を迎えました。自分では若い頃と体力的にも精神的にも若い頃とさほど変わってはいないと日頃は思っていますが、改めて考えてみるともう前期高齢者で60代も後半。敬老の日のニュースで65歳以上の高齢者は総人口1億2500万人の29.1%で、世界で一高齢者の割合が高い国と報じられていましたが、今や自分もその中の一人。普段は意識していませんが、誕生日を迎えて歳のことを考えるとやはり何だかちょっと寂しく感じたり、少々弱気になりそうな感じにもなります。
老いる事への恐れ、恐怖心は中高年になれば誰でもが持つものですから、高齢者の増加に比例するように老いを克服するための手段、方法の研究、開発も盛んになっています。しわを防ぎ、肌のくすみを改善していつまでも若々しい見た目を保つための化粧品や効果が明白な美容医療のマーケットも拡大の一途を辿っています。私自身も老いへの恐れがありますから、それを克服すべく日々努力の毎日です。
私の場合、最初の老いを感じたのは「目」の衰え、老眼の進行です。これはもう10年ちょっと前ですが、新聞を読むのが辛くなり携帯用の老眼鏡を手に入れました。しかし、その後あるサプリメントに出会い、半年ほど愛用したところ、老眼の進行が止まり、老眼鏡を必要としなくなりました。しかし、これが良かったのか?悪かったのか?サプリメントを止めると老眼が進んでしまうのではという恐怖心から、それ以来10数年現在までそのサプリメントを飲み続ける羽目に陥りました。
次に突然やって来たのがCOPD(慢性閉塞性肺疾患)です。5年前、妻のすすめで受診した呼吸器内科で肺機能検査を行ったところ、測定器機から何と肺年齢94歳と印字した紙が出てきました。早速、呼吸器内科医の指示の元、気管支拡張剤とステロイドの吸入を開始しましたが、声のかすれと誤嚥と言う副作用で苦しむことになりました。ところが偶然にもCOPDをボイストレーニングで克服した患者さんからボイストレーニングの先生を紹介され、毎週ボイトレを開始。その甲斐あって2年後には肺年齢が70代前半になり、吸入から脱出!(以前のコラム「プロに習う」参照)。しかし、呼吸機能の維持のため週1回のボイストレーニングに加えて毎日3曲熱唱トレーニング続ける事になってしまいました。
また、3年前の人間ドックで緑内障の可能性を指摘され、以来眼科で眼圧調整の目薬も朝夕点眼するように指示されています。
胃がん発症のリスクが高いピロリ菌の除菌も3度目でなんとか除菌に成功しましたが、40代で胃潰瘍になった時から飲み始めたピロリ菌減少効果のあるヨーグルトを今でも毎日飲み続けています。それ加えて最近は内臓脂肪を減らすヨーグルトも。これは40代の頃から人間ドックで脂肪肝を診断されていましたが、お酒も飲まず太っていないので原因不明で対処方法がないので、取りあえず効果があると宣伝している手軽なヨーグルトで自分を納得させています。
そして最後に私が、老いに立ち向かうため一番時間とエネルギーを注いでいるのがジム通いです。40代前半からジムに通っていますが、真剣にウェイトトレーニングを行うよなったのは60代に入ってからです。加齢による基礎代謝量の減少で食事の量は変わらないのに体重が増加傾向になり、このままでは上着やズボンが入らなくなるのではと心配になったのがきっかけでした。太らないためには食事を制限するか?基礎代謝量を増やすか?のどちらかしかありません。私が選んだのは筋肉増強による基礎代謝量の増加です。日常負荷がかかる太もも、おしり、そして腹筋、背筋を鍛えて筋肉量を増やせば、基礎代謝量が増加すると考えて、下半身を中心に体幹を鍛えるようにしています(上半身に筋肉が付くとジャケットやシャツが合わなくなると言う副作用もあるので)。極限までウェイトを上げてトレーニングを行うとトレーニング後に降りる階段の手すりを持たないと膝がガクガクしてしまうくらい頑張りました。
その結果体重増加は抑えられましたし、思わぬ効果もありました。60代に入ってから左膝の関節が時々痛くなり、しばしば鍼やマッサージに通っていましたが、足の筋肉が付くに従って膝の痛みも全くなくなりました。脊椎に軽い弯曲があるので左足に負担になっていた所に加齢による筋肉の衰えで膝の関節が耐えられなくなっていたのでしょうが、筋肉が付いたことできちんと荷重を支えられる様になったのだと思います。
若い頃は60代も半ばを過ぎれば定年になり、だんだん暇になるというイメージでしたが、実際その年になってみると暇どころか、何だか年々忙しくなっている感じもします。学生の頃は勉強に、社会に出たら仕事に、子供が出来れば子育てにとずっと忙しく全力で突っ走ってきて、さてそろそろ少し楽になるかと思っていたら、相変わらず仕事は大忙し、それに加えて老いとの戦いのためのトレーニングを始めとした健康維持活動で結局今でも毎日ゆっくりする暇が無いのが現状です。
トレーニングもついつい怠けたくなるのは人情ですが、ここで止めたら一気に老化が進むのではという恐怖心に襲われて、止めることは出来そうになりません。加齢との戦いは一度始めたら止められない、終生続く長い長い活動のようです。そこで一番気をつけていることはなるべく薬に頼らない健康維持です。薬には必ず副作用がありますから長期に続ければ、何某かの悪影響が出てくるものです。悪影響が出れば、今度はそれに対処する薬を使うことになり、結局薬は増えることはあっても減ることはありません。ですから、食生活の改善やトレーニング等の自分の努力で薬に頼らず、加齢と戦うことが肝心だと私は考えています。
人生の後半?いや終盤になって私が思うことは、勉強も、仕事も健康も努力してこそ、難しい事に挑戦して頑張ってこそ、良い結果が得られるという事です。「果報は寝て待て」ということわざがありますが、努力しないで楽して得られるものなど大したモノはないと言うのが、私が現在まで生きて得た人生感です。
私の頑張る、挑戦する人生は忙しく大変ですが、新しい発見、貴重な体験や多くの感動に溢れた楽しくやり甲斐のある人生でした。これからも加齢に打ち勝つことは出来ませんが、力尽きて斃れるまで仕事も健康維持のトレーニングも力の限り続けていくつもりです。
良かったら、あなたも命の尽きるまで頑張る、挑戦する人生を送ってみませんか?
老いる事への恐れ、恐怖心は中高年になれば誰でもが持つものですから、高齢者の増加に比例するように老いを克服するための手段、方法の研究、開発も盛んになっています。しわを防ぎ、肌のくすみを改善していつまでも若々しい見た目を保つための化粧品や効果が明白な美容医療のマーケットも拡大の一途を辿っています。私自身も老いへの恐れがありますから、それを克服すべく日々努力の毎日です。
私の場合、最初の老いを感じたのは「目」の衰え、老眼の進行です。これはもう10年ちょっと前ですが、新聞を読むのが辛くなり携帯用の老眼鏡を手に入れました。しかし、その後あるサプリメントに出会い、半年ほど愛用したところ、老眼の進行が止まり、老眼鏡を必要としなくなりました。しかし、これが良かったのか?悪かったのか?サプリメントを止めると老眼が進んでしまうのではという恐怖心から、それ以来10数年現在までそのサプリメントを飲み続ける羽目に陥りました。
次に突然やって来たのがCOPD(慢性閉塞性肺疾患)です。5年前、妻のすすめで受診した呼吸器内科で肺機能検査を行ったところ、測定器機から何と肺年齢94歳と印字した紙が出てきました。早速、呼吸器内科医の指示の元、気管支拡張剤とステロイドの吸入を開始しましたが、声のかすれと誤嚥と言う副作用で苦しむことになりました。ところが偶然にもCOPDをボイストレーニングで克服した患者さんからボイストレーニングの先生を紹介され、毎週ボイトレを開始。その甲斐あって2年後には肺年齢が70代前半になり、吸入から脱出!(以前のコラム「プロに習う」参照)。しかし、呼吸機能の維持のため週1回のボイストレーニングに加えて毎日3曲熱唱トレーニング続ける事になってしまいました。
また、3年前の人間ドックで緑内障の可能性を指摘され、以来眼科で眼圧調整の目薬も朝夕点眼するように指示されています。
胃がん発症のリスクが高いピロリ菌の除菌も3度目でなんとか除菌に成功しましたが、40代で胃潰瘍になった時から飲み始めたピロリ菌減少効果のあるヨーグルトを今でも毎日飲み続けています。それ加えて最近は内臓脂肪を減らすヨーグルトも。これは40代の頃から人間ドックで脂肪肝を診断されていましたが、お酒も飲まず太っていないので原因不明で対処方法がないので、取りあえず効果があると宣伝している手軽なヨーグルトで自分を納得させています。
そして最後に私が、老いに立ち向かうため一番時間とエネルギーを注いでいるのがジム通いです。40代前半からジムに通っていますが、真剣にウェイトトレーニングを行うよなったのは60代に入ってからです。加齢による基礎代謝量の減少で食事の量は変わらないのに体重が増加傾向になり、このままでは上着やズボンが入らなくなるのではと心配になったのがきっかけでした。太らないためには食事を制限するか?基礎代謝量を増やすか?のどちらかしかありません。私が選んだのは筋肉増強による基礎代謝量の増加です。日常負荷がかかる太もも、おしり、そして腹筋、背筋を鍛えて筋肉量を増やせば、基礎代謝量が増加すると考えて、下半身を中心に体幹を鍛えるようにしています(上半身に筋肉が付くとジャケットやシャツが合わなくなると言う副作用もあるので)。極限までウェイトを上げてトレーニングを行うとトレーニング後に降りる階段の手すりを持たないと膝がガクガクしてしまうくらい頑張りました。
その結果体重増加は抑えられましたし、思わぬ効果もありました。60代に入ってから左膝の関節が時々痛くなり、しばしば鍼やマッサージに通っていましたが、足の筋肉が付くに従って膝の痛みも全くなくなりました。脊椎に軽い弯曲があるので左足に負担になっていた所に加齢による筋肉の衰えで膝の関節が耐えられなくなっていたのでしょうが、筋肉が付いたことできちんと荷重を支えられる様になったのだと思います。
若い頃は60代も半ばを過ぎれば定年になり、だんだん暇になるというイメージでしたが、実際その年になってみると暇どころか、何だか年々忙しくなっている感じもします。学生の頃は勉強に、社会に出たら仕事に、子供が出来れば子育てにとずっと忙しく全力で突っ走ってきて、さてそろそろ少し楽になるかと思っていたら、相変わらず仕事は大忙し、それに加えて老いとの戦いのためのトレーニングを始めとした健康維持活動で結局今でも毎日ゆっくりする暇が無いのが現状です。
トレーニングもついつい怠けたくなるのは人情ですが、ここで止めたら一気に老化が進むのではという恐怖心に襲われて、止めることは出来そうになりません。加齢との戦いは一度始めたら止められない、終生続く長い長い活動のようです。そこで一番気をつけていることはなるべく薬に頼らない健康維持です。薬には必ず副作用がありますから長期に続ければ、何某かの悪影響が出てくるものです。悪影響が出れば、今度はそれに対処する薬を使うことになり、結局薬は増えることはあっても減ることはありません。ですから、食生活の改善やトレーニング等の自分の努力で薬に頼らず、加齢と戦うことが肝心だと私は考えています。
人生の後半?いや終盤になって私が思うことは、勉強も、仕事も健康も努力してこそ、難しい事に挑戦して頑張ってこそ、良い結果が得られるという事です。「果報は寝て待て」ということわざがありますが、努力しないで楽して得られるものなど大したモノはないと言うのが、私が現在まで生きて得た人生感です。
私の頑張る、挑戦する人生は忙しく大変ですが、新しい発見、貴重な体験や多くの感動に溢れた楽しくやり甲斐のある人生でした。これからも加齢に打ち勝つことは出来ませんが、力尽きて斃れるまで仕事も健康維持のトレーニングも力の限り続けていくつもりです。
良かったら、あなたも命の尽きるまで頑張る、挑戦する人生を送ってみませんか?