ウィズコロナの生活様式とは?院長コラム
2020/08/01 社会問題
夏になれば、気温も上がり、紫外線も強くなりコロナウィルスの感染力が弱まって、感染は収まるはずたっだのに、緊急事態宣言が解除されてホッとする間もないうちに感染は拡大して、7月の下旬には緊急事態宣言が指される前の感染者数を大きく超え、毎日過去最高の感染者数を記録しています。
毎朝の様に羽鳥慎一モーニングショーに出演している感染症が専門の白鳳大学の岡田晴恵先生も2月、3月の頃には何とか寒い季節を乗り越えれば夏には感染が収まりますから、その時期(今頃)に次の冬の流行に備えて準備が必要と言っていたのが、今で出来る限りPCR検査を増やして、感染者を隔離して流行の拡大を抑えなくてはと、PCR、PCRと念仏のように唱えています。結局の所、テレビに出ずっぱりの専門家と言えども、コロナウィルスの正体が分かっていなかったと言う事です。
私は現在の所、コロナウィルスに対して大きく二つの考え方があるように思います。一方は感染を抑えるためには、無症状者にもPCR検査を行い感染者を見つけ出し隔離する、韓国のような方法。一方は重症化する割合が減ってきて重症化率は1%を切り、死亡率に至っては1%以下ですからコロナウィルスを恐れる必要はなく、治療上必要な症状が人だけ検査を行えば良いと言う意見です。先にも書きましたように実際の所、どちらが正しいかは分かりませんが、どちらを信じるかによって、対処の方法は大きく違ってしまします。どちらにしても目的は多くの人が安心して生活でき、それによって社会経済活動が再び活発になる事です。
現在のように日に1,000人を超える感染者が発見されるようになっては、無症状者にPCRを行って感染者を洗い出し隔離するとなると隔離する施設が不足しますし、物だけでなく無症状者のために医療従事者と言う限りある貴重な資源を費やすこと出来ません。かと言って、症状がある人だけに検査を絞っていては、無症状者から重症化リスクの高い有病者や高齢者に感染が広がる可能性が高まります。
そこで私なら、PCR検査も無制限に出来る訳ではありませんから、有効に使うことを考えます。症状がある人は治療のためですから、これはまず最優先。第二は、有病者に接する機会が多い医療従事者、特に病棟がある病院のスタッフです。そして第三は、高齢者施設のスタッフです。病院のスタッフと高齢者施設のスタッフには、本当なら毎日施設に入る前にPCR検査を行いたいのですが、これが無理なら、毎週1回とそれに加えて、通常と違う行動、例えば友達に会った、会食をしたあるいは観劇に行った等の後には必ずPCR検査を受けることを義務づけます。
コロナウィルスの変異なのか?治療技術の向上なのかは分かりませんが、重症化や死亡リスクは第一波に比べて大きく下がっていますから、まず守るべきは有病者と高齢者と割り切ることが大切ではないでしょうか?
50歳以下の健康な人はコロナウィルスを過度に恐れる必要はないように思いますがそれでも感染は出来る限り避けたいですから、ウィズコロナの新しい生活を心がけます。それには、まずコロナウィルスの感染のメカニズムを正しく知ることが第一です。6月のコラムにも載せていましたが、コロナウィルスは口から体内に侵入します(図参照) 。そして舌乳頭(舌のザラザラした絨毯のような表面の所)で増殖します。感染者が最初に味覚がなくなると言うのは味覚を感じる舌乳頭の味蕾(ミライ)がウィルスに犯されるからです。 そして増殖したウィルスが喉の奥のから鼻の奥に侵入して上咽頭に感染して発熱等の症状が発症します。
このようにコロナウィルスは舌の上で増殖する訳ですから、鼻でのPCR検査よりも唾液でのPCR検査の方がウィルスが5倍いるという事にも納得できます。そして感染の元はこの唾液です。飛沫つまり唾液、ツバが飛ぶことが感染を広げている事を理解して、対処することが、感染予防の基本です。夜の街でクラスターの発生が多いと言われ、歌舞伎町のホストクラブがやり玉に挙げられていました。キャバクラよりもホストクラブが多いのはホストクラブではシャンパンタワーのイメージのように大騒ぎして唾液が飛び散りますが、キャバクラはコソコソ話の方が多いでしょうから、唾液が大きく飛び散ることは少ないのです。小樽の昼カラも騒がれましたが、これも大きな口を開けて歌って、ツバが飛び散った結果です。
ツバが飛び散らないように気をつければお酒を飲もうが、友人と会食をしようが感染のリスクは大きくありません。大人数の会食を自粛するように小池さんが言っているのは、大人数だとどうしても大きな声を出してしまい唾液が飛び散るからです。吉村大阪府知事が5人以上の会食は自粛して頂きたいと言っておられましたが、これは道理に適っていると思います。4人掛けのテーブルなら、大きな声を出す必要もありませんから。 私なら、4人掛けより大きなテーブルの設置を禁止し、テーブルの移動禁止、そしてテーブル間はブラインドパーティションを設置する事を飲食店の営業許可の条件にします。唾液の飛散を防ぐガキは少人数、ウィズコロナの新しい生活様式のキーワードは少人数なのです。
少人数を守ることでコロナの感染はある程度防げますから、飲食店も営業できますし、少人数での旅行も可能でしょう。家族で外食しても、家で家族で食事をしても感染リスクは大きく違わないはずです。経済活動を守るためにも常に少人数を念頭に置いておくことが重要なのです。
そして、もう一つ個人個人が気をつけるウィズコロナの新しい生活で重要なのは、うがい、手洗いです。そして私が特に重視しているのが歯医者ですから当然かも知れませんがうがいです。先程、コロナウィルスが最初に舌乳頭で増殖する事が分かってきましたので、そこを重点的に綺麗にするが重要です。すると直ぐに思いつくのが「舌磨き」ですが、これはお勧めできません。舌乳頭は非常に柔らかい組織で、歯ブラシや舌ブラシでこすると舌乳頭の先端が切れて、上皮のカバーがない状態になってしまい一気にウィルスが体内に侵入してしまいます。怪我をした傷口にウィルスをこすりつけているような物です。そこで私がお勧めしているのは、うがい薬を口に含み舌を上顎の口蓋にこすりつけて舌の表面を洗うようにするうがいです。これを私は「ゴシゴシうがい」と呼んでします。
クリニックでも診察前に3通りのうがいを行って貰っています。
1.ブクブクうがい(口の中全体の清掃)
2.ガラガラうがい(喉の奥の清掃)
3.ゴシゴシうがい(舌の表面の清掃)
家に帰ったら、まず手洗い、そして3通りのうがい、これが私が推奨するウィズコロナの新しい生活習慣です。
毎朝の様に羽鳥慎一モーニングショーに出演している感染症が専門の白鳳大学の岡田晴恵先生も2月、3月の頃には何とか寒い季節を乗り越えれば夏には感染が収まりますから、その時期(今頃)に次の冬の流行に備えて準備が必要と言っていたのが、今で出来る限りPCR検査を増やして、感染者を隔離して流行の拡大を抑えなくてはと、PCR、PCRと念仏のように唱えています。結局の所、テレビに出ずっぱりの専門家と言えども、コロナウィルスの正体が分かっていなかったと言う事です。
私は現在の所、コロナウィルスに対して大きく二つの考え方があるように思います。一方は感染を抑えるためには、無症状者にもPCR検査を行い感染者を見つけ出し隔離する、韓国のような方法。一方は重症化する割合が減ってきて重症化率は1%を切り、死亡率に至っては1%以下ですからコロナウィルスを恐れる必要はなく、治療上必要な症状が人だけ検査を行えば良いと言う意見です。先にも書きましたように実際の所、どちらが正しいかは分かりませんが、どちらを信じるかによって、対処の方法は大きく違ってしまします。どちらにしても目的は多くの人が安心して生活でき、それによって社会経済活動が再び活発になる事です。
現在のように日に1,000人を超える感染者が発見されるようになっては、無症状者にPCRを行って感染者を洗い出し隔離するとなると隔離する施設が不足しますし、物だけでなく無症状者のために医療従事者と言う限りある貴重な資源を費やすこと出来ません。かと言って、症状がある人だけに検査を絞っていては、無症状者から重症化リスクの高い有病者や高齢者に感染が広がる可能性が高まります。
そこで私なら、PCR検査も無制限に出来る訳ではありませんから、有効に使うことを考えます。症状がある人は治療のためですから、これはまず最優先。第二は、有病者に接する機会が多い医療従事者、特に病棟がある病院のスタッフです。そして第三は、高齢者施設のスタッフです。病院のスタッフと高齢者施設のスタッフには、本当なら毎日施設に入る前にPCR検査を行いたいのですが、これが無理なら、毎週1回とそれに加えて、通常と違う行動、例えば友達に会った、会食をしたあるいは観劇に行った等の後には必ずPCR検査を受けることを義務づけます。
コロナウィルスの変異なのか?治療技術の向上なのかは分かりませんが、重症化や死亡リスクは第一波に比べて大きく下がっていますから、まず守るべきは有病者と高齢者と割り切ることが大切ではないでしょうか?
50歳以下の健康な人はコロナウィルスを過度に恐れる必要はないように思いますがそれでも感染は出来る限り避けたいですから、ウィズコロナの新しい生活を心がけます。それには、まずコロナウィルスの感染のメカニズムを正しく知ることが第一です。6月のコラムにも載せていましたが、コロナウィルスは口から体内に侵入します(図参照) 。そして舌乳頭(舌のザラザラした絨毯のような表面の所)で増殖します。感染者が最初に味覚がなくなると言うのは味覚を感じる舌乳頭の味蕾(ミライ)がウィルスに犯されるからです。 そして増殖したウィルスが喉の奥のから鼻の奥に侵入して上咽頭に感染して発熱等の症状が発症します。
このようにコロナウィルスは舌の上で増殖する訳ですから、鼻でのPCR検査よりも唾液でのPCR検査の方がウィルスが5倍いるという事にも納得できます。そして感染の元はこの唾液です。飛沫つまり唾液、ツバが飛ぶことが感染を広げている事を理解して、対処することが、感染予防の基本です。夜の街でクラスターの発生が多いと言われ、歌舞伎町のホストクラブがやり玉に挙げられていました。キャバクラよりもホストクラブが多いのはホストクラブではシャンパンタワーのイメージのように大騒ぎして唾液が飛び散りますが、キャバクラはコソコソ話の方が多いでしょうから、唾液が大きく飛び散ることは少ないのです。小樽の昼カラも騒がれましたが、これも大きな口を開けて歌って、ツバが飛び散った結果です。
ツバが飛び散らないように気をつければお酒を飲もうが、友人と会食をしようが感染のリスクは大きくありません。大人数の会食を自粛するように小池さんが言っているのは、大人数だとどうしても大きな声を出してしまい唾液が飛び散るからです。吉村大阪府知事が5人以上の会食は自粛して頂きたいと言っておられましたが、これは道理に適っていると思います。4人掛けのテーブルなら、大きな声を出す必要もありませんから。 私なら、4人掛けより大きなテーブルの設置を禁止し、テーブルの移動禁止、そしてテーブル間はブラインドパーティションを設置する事を飲食店の営業許可の条件にします。唾液の飛散を防ぐガキは少人数、ウィズコロナの新しい生活様式のキーワードは少人数なのです。
少人数を守ることでコロナの感染はある程度防げますから、飲食店も営業できますし、少人数での旅行も可能でしょう。家族で外食しても、家で家族で食事をしても感染リスクは大きく違わないはずです。経済活動を守るためにも常に少人数を念頭に置いておくことが重要なのです。
そして、もう一つ個人個人が気をつけるウィズコロナの新しい生活で重要なのは、うがい、手洗いです。そして私が特に重視しているのが歯医者ですから当然かも知れませんがうがいです。先程、コロナウィルスが最初に舌乳頭で増殖する事が分かってきましたので、そこを重点的に綺麗にするが重要です。すると直ぐに思いつくのが「舌磨き」ですが、これはお勧めできません。舌乳頭は非常に柔らかい組織で、歯ブラシや舌ブラシでこすると舌乳頭の先端が切れて、上皮のカバーがない状態になってしまい一気にウィルスが体内に侵入してしまいます。怪我をした傷口にウィルスをこすりつけているような物です。そこで私がお勧めしているのは、うがい薬を口に含み舌を上顎の口蓋にこすりつけて舌の表面を洗うようにするうがいです。これを私は「ゴシゴシうがい」と呼んでします。
クリニックでも診察前に3通りのうがいを行って貰っています。
1.ブクブクうがい(口の中全体の清掃)
2.ガラガラうがい(喉の奥の清掃)
3.ゴシゴシうがい(舌の表面の清掃)
家に帰ったら、まず手洗い、そして3通りのうがい、これが私が推奨するウィズコロナの新しい生活習慣です。