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院長コラムで樋口矯正歯科クリニックの院長を知ろう!河合悟が思うこと。

平成から令和へ院長コラム

2019/04/01 政治・経済

本日平成31年4月1日、次の元号が「令和」と発表され、平成も残るとところ一月。思えば私の家族の歴史は平成とともに始まりました。平成となって2週間後に長女が誕生し私の家族、家庭の歴史が始まったのです。そしてその年の春に私は大学院を修了し、歯科大学の医局員として社会人となりました。ですから、私の家族の思い出、私の社会人としての記録は全て平成と共にあるのです。

 日経平均株価がその平成元年末の大納会(12月29日)に終値の最高値38,915円87銭を付けたのをピークに暴落に転じて、その後現在まで株価は回復することはありませんでしたから、一言で言えば平成の代は経済衰退期です。私は昭和32年生まれですから、昭和の高度経済成長時代に育ちましたから、普通に暮らしていれば、みんなと同じように仕事をして暮らしていけば、段々と暮らしは良くなり、社会が豊かになるのが当たり前と思っていました。しかし、社会人になった途端、年を追う毎に経済は縮小し、国民の平均所得も下がっていくと言う、今までと全く逆の時代を経験することになりました。

 その後私は6年間大学で診療や教育に従事し、平成の大惨事と言われる阪神淡路大震災、そして地下鉄サリン事件が起こった平成7年(1995年)の春に樋口矯正歯科クリニックに移りました。

 バブル崩壊後も日本経済は低迷し、ついに経済にも平成の大惨事が襲いかかりました。平成9年(1997年)には銀行の不良債権が膨らみ、北海道拓殖銀行(拓銀)、日本長期信用銀行(長銀)や山一証券などが大手金融機関が倒産するという前代未聞の不況に突入しました。この年不況と消費税増税のダブルパンチでクリニックの患者さんが急減し経営状態も悪化して、私も胃潰瘍やうつ病で苦しい時期を過ごすこととなっていました。

 その後クリニックは立ち直り再び成長の道をたどることが出来ましたが、日本経済は低迷を続け「失われた20年、いや30年」と言われる長い不況のトンネルの中から未だ脱出することが出来ていません。

 この平成時代に育った人達は経済の成長の体験つまり明日が今日よりも良くなると感じたことがないために、自分の将来に大きな希望を持つことができず、堅実ですが新しいこと困難なことに挑戦するバイタリティーに乏しいように思えます。経済成長が盛んだった昭和ならわざわざリスクを取ってチャレンジしなくても幸せな暮らしが出来たかも知れませんが、経済成長が期待できない時代だからこそ新しいことにチャレンジする必要があるのにこんな若者気質が心配です。

 沈滞した平成から新しい活気溢れる「令和」にしていくためには、政治家や官僚の導く社会ではなく、国民一人一人が自らの意志で新しい時代を切り開いていく覚悟は必要だと思います。それを考えた時、心に引っかかるのが「令和」と言う元号の決め方です。今回元号は政府が選んだ数人の学者が幾つかの案を提示し、これ又政府が選んだ9人の有識者の意見を参考にして、最終的には閣議を経て安倍首相が決定しました。この元号決定過程は様々な意見を聞き一見民主的な手順を踏んでいるようにですが、冷静に見ると一般の国民が関わる部分は全くなく、首相や政府が決めているに過ぎません。

 昭和以前の元号は国民主権が確立される前のことですから、皇族や政府が決めた元号を国民に指示する事が当たり前ですが、現在の日本が国民主権義の国と言うなら国民が元号を決めるシステムに変えなくてはいけなかったのです。

 本来なら「平成」を決める時にそうするべきだったのでしょうが、平成は昭和天皇の崩御による改元でしたから、時間的余裕が無く仕方有りませんでした。しかし、今回は改元まで十分時間もあったのですから、前時代的な元号の決定過程を定めた元号法を改正し国民が元号を決める方法をとるべきだったと思います。

 それはつまり、国民投票を実施です。まず、今回のように国文学者などに幾つかの案を提示してもらい、それを国民投票で決定するのです。その時、より多くの国民が参加できるよう小学生以上に投票権を持たせれば、学校でも日本の歴史について学ぶきっかけにもなりますし、家庭でも元号や歴史について話し合うきっかけにもなるはずです。テレビ等でも「あれが良い、これが良い」と話題になり元号国民投票が盛り上がり、投票率も通常の選挙を比べものにならないくらい高くなること請け合いです。これをきっかけに、若者が選挙に行くようになるというおまけも付いてくるかも知れません。

 安倍首相も憲法改正の国民投票よりも、改元の国民投票をするべきだったのです。もし国民投票で元号が「令和」と決まっていれば、国民はもっと「令和」に愛着を感じたはずでしょう。

 元号は元々中国皇帝が国を支配している証しとして定めたのですから、国民主権となった現在の日本で国民投票で元号を決める事が正しいと私は思っています。しかし、テレビのコメンテーターも新聞のコラムニストも前時代的な元号法にのっとた今回の元号の決定過程に疑問を呈さないのが疑問です。

 日本国民の大半は現在の日本が民主主義が確立され、国民主権の政治が行われている国と思っているのでしょうが、実は政治家や官僚にごまかされ、搾取されているようでなりません。新しい時代「令和」を明るい時代にするためは、日本国民一人一人が「国民主権」の意義を忘れること無く、失敗を恐れず自らの手で国の将来を切り開いていく覚悟と行動が必要だと思います。

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