内定ゲッターへの道院長コラム
2012/02/01
卒業シーズンも間近ですが、高校、大学共に就職内定率は今年も低く若者が職を得るのに苦労している状況です。クリニックの患者さんでも早くから就活を始め、本当に沢山の企業の面接を受けたのにも関わらず、未だ採用にいたらない大学生も少なくありません。
そんな折、1月30日の日本経済新聞一面の春秋に次の様な就活に関する記事がありました。
就職活動で複数の会社から内定を手にする学生を「内定ゲッター」と呼ぶそうだ。その一方で、卒業間際まで就職先探しに奔走する学生がいる。自己PRの書き方に面接の想定問答。そうした型にはまった技術とは別の鍵が道を分ける。
▼近著「世代論のワナ」でそう説くのは人材育成コンサルタントの山本直人氏だ。鍵の一つが親。内定ゲッターや優秀な若手社員は皆、伸びやか。その人柄は親が子に過度なダメ出し、つまり欠点の指摘をせず信頼して育てた結果だとみる。子を信じるには親に自信が要る。自信ある親から自信に満ちた子が巣立つ。
▼こうして目に見えない「自信の相続」が進行中だと山本氏。窮屈な環境で育った子には本来、大学3年生の1年間が逆転の好機だった。研究、サークル運営、留学などにより自力で自信を身につけるのだ。貴重な1年が近年は就活でつぶれ、入学時の自信の多寡が就職の明暗まで左右するようになったと分析する。
▼人材の流動化や多国籍化でコミュニケーション能力の高い社員を企業が求め始めた。伸びやかな人が引く手あまたなのもそのためらしい。そもそも若者が生き生きしていない社会の未来は暗い。彼らが自分に自信を持てるよう、学校や職場は不要なダメ出しをやめて、「勝つ」体験を積ませてはどうだろう。
自信の相続の点はどうなのか分かりませんが、コミュニケーション能力が高い人材を企業、社会が必要としているのは当然です。かつての高度成長時代には、どの企業も同じ方向を向き、同じように投資を行えばそれなりに発展できていました。ですから、企業は組織の中の歯車として、上司の指示に従い決められた仕事を着実にこなす人材を求めていました。しかし、日本経済が停滞した現在は、企業自体が他の企業との差別化を争う時代です。新しい発想で、今までとは違った、他にはない製品やサービスを模索しているのです。そこで必要とされる人材は、自分の考えや意見を忌憚なく発信でき、かつ相手にスムーズに伝えるコミュニケーション能力を持った人と言う事になるのです。
そして自分の意見を発信するには、「自信」が必要なのも事実でしょう。以前よく、「ほめて育てる」と言う言葉を聞きましたが、正にこれが子供達に自身を待たせる教育でしょう。
しかし現在の学校教育は結局のところ偏差値競争ですから、どうしても学業の成績が重視されてしまいます。その結果勝者は少数であり、多くの子供達が学校教育の中だけで自信を持つことが難しいですし、親もそうした状況では子供をほめて、自信を持たせることは簡単なことではありません。
そこで大切なのは学業以外での活動です。スポーツや音楽等の趣味あるいはボランティア活動、もっと身近なところなら料理などの家事など何でも良いのです。何でも良いからやってみて、結果を出すこと、それが自信に繋がるのです。そして大切なのは、途中で諦めないこと。失敗しても、上手くいかなくても、挑戦し続けることです。挑戦し続ければ、何時かは成果を得ることができます。最初から高い目標を設定するのではなく、一歩一歩目標をクリアしていくことが肝心です。この達成感が自信に繋がっていきます。
子供の頃は親の教育の仕方でしょうが、高校を卒業して社会に出る、あるいは大学生になれば、それからは自分自身の責任です。記事の中では大学3年の時期が色々経験すのに良い時と書かれていますが、何時でも今からでもどんどん経験してみることです。何にでもチャレンジして、物事をなしとげ、成功体験を積む努力をして、自分自身に自信を持てる様にしていかなければなりません。それは就職した後も同じです。新米のうちは任される仕事も大したことはないのかも知れませんが、それを一つずつ着実にクリアして、経験を積み自信をつけていく事が必要です。
今からでも決して遅くはありません。留学でも資格を取るでも、あるいは震災の被災地でのボランティア活動でも、何にでもチャレンジして、経験を積み、自分自身に自身を持てる様努力して下さい。それが社会で必要とされる人間になる事、内定ゲッターになる早道です。
そんな折、1月30日の日本経済新聞一面の春秋に次の様な就活に関する記事がありました。
就職活動で複数の会社から内定を手にする学生を「内定ゲッター」と呼ぶそうだ。その一方で、卒業間際まで就職先探しに奔走する学生がいる。自己PRの書き方に面接の想定問答。そうした型にはまった技術とは別の鍵が道を分ける。
▼近著「世代論のワナ」でそう説くのは人材育成コンサルタントの山本直人氏だ。鍵の一つが親。内定ゲッターや優秀な若手社員は皆、伸びやか。その人柄は親が子に過度なダメ出し、つまり欠点の指摘をせず信頼して育てた結果だとみる。子を信じるには親に自信が要る。自信ある親から自信に満ちた子が巣立つ。
▼こうして目に見えない「自信の相続」が進行中だと山本氏。窮屈な環境で育った子には本来、大学3年生の1年間が逆転の好機だった。研究、サークル運営、留学などにより自力で自信を身につけるのだ。貴重な1年が近年は就活でつぶれ、入学時の自信の多寡が就職の明暗まで左右するようになったと分析する。
▼人材の流動化や多国籍化でコミュニケーション能力の高い社員を企業が求め始めた。伸びやかな人が引く手あまたなのもそのためらしい。そもそも若者が生き生きしていない社会の未来は暗い。彼らが自分に自信を持てるよう、学校や職場は不要なダメ出しをやめて、「勝つ」体験を積ませてはどうだろう。
自信の相続の点はどうなのか分かりませんが、コミュニケーション能力が高い人材を企業、社会が必要としているのは当然です。かつての高度成長時代には、どの企業も同じ方向を向き、同じように投資を行えばそれなりに発展できていました。ですから、企業は組織の中の歯車として、上司の指示に従い決められた仕事を着実にこなす人材を求めていました。しかし、日本経済が停滞した現在は、企業自体が他の企業との差別化を争う時代です。新しい発想で、今までとは違った、他にはない製品やサービスを模索しているのです。そこで必要とされる人材は、自分の考えや意見を忌憚なく発信でき、かつ相手にスムーズに伝えるコミュニケーション能力を持った人と言う事になるのです。
そして自分の意見を発信するには、「自信」が必要なのも事実でしょう。以前よく、「ほめて育てる」と言う言葉を聞きましたが、正にこれが子供達に自身を待たせる教育でしょう。
しかし現在の学校教育は結局のところ偏差値競争ですから、どうしても学業の成績が重視されてしまいます。その結果勝者は少数であり、多くの子供達が学校教育の中だけで自信を持つことが難しいですし、親もそうした状況では子供をほめて、自信を持たせることは簡単なことではありません。
そこで大切なのは学業以外での活動です。スポーツや音楽等の趣味あるいはボランティア活動、もっと身近なところなら料理などの家事など何でも良いのです。何でも良いからやってみて、結果を出すこと、それが自信に繋がるのです。そして大切なのは、途中で諦めないこと。失敗しても、上手くいかなくても、挑戦し続けることです。挑戦し続ければ、何時かは成果を得ることができます。最初から高い目標を設定するのではなく、一歩一歩目標をクリアしていくことが肝心です。この達成感が自信に繋がっていきます。
子供の頃は親の教育の仕方でしょうが、高校を卒業して社会に出る、あるいは大学生になれば、それからは自分自身の責任です。記事の中では大学3年の時期が色々経験すのに良い時と書かれていますが、何時でも今からでもどんどん経験してみることです。何にでもチャレンジして、物事をなしとげ、成功体験を積む努力をして、自分自身に自信を持てる様にしていかなければなりません。それは就職した後も同じです。新米のうちは任される仕事も大したことはないのかも知れませんが、それを一つずつ着実にクリアして、経験を積み自信をつけていく事が必要です。
今からでも決して遅くはありません。留学でも資格を取るでも、あるいは震災の被災地でのボランティア活動でも、何にでもチャレンジして、経験を積み、自分自身に自身を持てる様努力して下さい。それが社会で必要とされる人間になる事、内定ゲッターになる早道です。