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院長コラムで院長を知ろう!矯正歯科専門医 河合悟が思うこと。

利己主義の蔓延院長コラム

2010/05/01 

 最近のニュースを見ていると「自分がよければいい」、「自分達がよければいい」、「自分だけは得したい」と言った過度な利己主義が加速しているように思えてなりません。

 個人の問題は元より政治の世界に至るまで、自己の利益しか考えない人達が目立つのです。 個人の問題で見れば、無料商法や有利な投資情報に引っかかり多額の財産を失う人。この世の中に無料で何かが手に入ることなどあり得ない事です。無料で提供されたと言うことは、提供した方は提供した物以上に儲ける仕組みを作っているのです。有利な投資情報にしても本当に有利ならそれを勧める本人が自分で投資して儲けるに決まっています。「自分だけが得をする」事などあり得ないという簡単なことが、自分が当事者になった時には分からなくなってしまうのです。第三者で居る時は、「そんな都合が良いこと事、ある分けないだろ」と言っていた人が、ついコロッと騙されるのは、心の中にやはり「自分だけは得したい」と言った気持ちが潜んでいるからなのです。

 もう少し視野を広げて社会制度の点についても問題は同じです。例えば医療費や介護保険の問題。給付の範囲を広げれば当然財政負担は大きくなります。それでも費用を抑えようとすれば、医療や介護の質の低下が起こるか、医療従事者や介護従事者の労働条件が低下とそれに伴い従事者数の減少を招くことになります。いいとこ取りは、あり得ないと言うこれも単純な事です。

 もう一段大きな問題、今一番話題になっている米軍普天間基地の問題についても同じです。軍隊を待たない日本としては、国の防衛に米軍の力を借りなくてはいけないのは、誰もが認める所でしょう。中国の軍事費は日本の約4から5倍。おまけに中国は台湾を自国の領土と言い、また、漢民族以外の住民の大半を占めるモンゴル、ウィグルそしてチベットなどを自治区と称して実効支配しています。このように領土の拡張に熱心な中国は、古くはロシアとのアムール川流域で、今もインド、パキスタンとのカシミール地域、そしてフィリピンと南沙諸島の領有権問題など隣国と国境紛争が絶えません。フィリピンとの南沙諸島の問題は、1991年にフィリピンに有った米軍基地から撤退後に中国海軍が南沙諸島に頻繁に出没するようになり、南沙諸島の領有権問題が脚光を浴びるようになりました。これが軍事バランスの変化が引き起こした問題の良い例でしょう。これを日本と中国に置き換えれば、沖縄の米軍が居なくなった時中国は尖閣諸島に出没し実効支配しようとすると十分考えられます。

 社民党に主張のように、米軍がグアムやサイパンに基地を移して本当に日本の防衛は大丈夫なのでしょうか?沖縄の人々も、もしも米軍基地全てが撤退しても良いと本当に考えているのでしょうか?米軍が居なくなって、沖縄本土を含めた南の島々を日本の自衛隊だけで守ることができると、社民党や沖縄の人々は考えているのでしょうか?尖閣諸島では、与那国島の外間守吉町長は2009年に防衛大臣に同町への陸上自衛隊の部隊配備を要請したくらい、隣国からの防衛は切実な問題なのです。沖縄の人だけに米軍基地の負担を強いるのは、申し訳ないことなのは百も承知ですが、何の負担もなく自国の防衛を米軍に頼ることはできません。「良いとこ取り」はできないのです。沖縄の人々の基地負担に報いる為、税負担の軽減や社会保障費の増額などその他の面での社会負担の軽減を計り、その分を本土の国民が負担することで妥協点を見いだすしか解決策はないように思います。

 個人に限らず社会、政治の問題でも「自分だけが良ければいい」つまり利己主義の蔓延が全ての問題の根幹にあります。社会に対する義務や社会への貢献と言う事を忘れ、権利ばかりを声高に叫ぶ人々。そして、それを良いことに、大衆に迎合して議席を伸ばそうとする政治家達、これは国を滅ぼす衆愚政治の始まりかも知れません。

 国民一人一人が、自分の利益だけでなく社会や国家の平和、安定そして繁栄を考えて行動しなくてはなりません。個人の利益を追求しているうちに外国に侵略されてしまったり、そこまで行かなくてもギリシャのように財政破綻してしまっては、個人の利益も幸せもないのです。社会や国家の平和、安定が有ってこそ、国民一人一人の幸せがあることを忘れてはいませんか?国民も政治家も、もう一度、「自分だけが得をする」事などないことを肝に銘じておく必要があるのではないでしょうか?

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