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院長コラムで院長を知ろう!矯正歯科専門医 河合悟が思うこと。

ブランドに求めるもの院長コラム

2007/12/01 

 赤福、吉兆と次々出てくる食品偽装事件。食品の安全とともにブランドについて考えさせられました。赤福といえば日本人のルーツともいえる伊勢神宮につながる江戸時代から続くブランド。それが消費期限の偽装や売れ残りの再販売を行っていたことは、世間を驚かせました。その最中、今度は和食のナンバーワンブランド吉兆でも消費期限の偽装、売れ残り商品の再販売が行われていたことが公になり吉兆ブランドが大きく揺らいでいます。 
その上、吉兆では最初はデパートの食品売り場での商品についての偽装だけとしていたものが、料亭で佐賀牛を但馬牛として提供していたことも明らかになり吉兆ブランドは地に落ちたといっても過言ではありません。
 ブランドとは何でしょう?人がブランドに求めるものとは何なのでしょうか?
ブランドのバックや時計を持つ、また有名ブランドのレストランで食事をする、ブランド商品を所有、消費することで優越感と満足感を得る。それとともに、商品サービスに対する”品質の保証”と”安心感”を消費者はブランドに求めているのです。
 つまり”品質の保証”と”安心感”をとことん追求すること、それがブランドの本質ではないでしょうか?赤福、吉兆の消費期限の偽装はブランドの安心感を無にするものであり、ブランドイメージが傷ついたのは当然です。しかし、私がもっと驚いたのは吉兆の但馬牛偽装問題のほうです。世界の誇ると言われるほどの吉兆が牛の産地ブランドを頼りに商売をしていることに驚きました。但馬牛懐石とか、但馬牛すき焼きか何か知りませんが、吉兆が、但馬牛のブランドの名を借りたメニューを作っていたと言うことは、吉兆自らが吉兆ブランドよりも但馬牛のブランドの方が価値があると公言しているようなもの。つまり吉兆自らの吉兆ブランドの否定になるのではないでしょうか?たとえば、ブランドの頂点とも言われるエルメスが牛革のブランド名をつけたバックを売りますか?エルメスのバックは最高の皮を使っています。それを信じているからエルメスのバックを消費者は買うのでしょう。吉兆もブランドを自負するなら、吉兆の牛肉は最高のもの、それが但馬牛でも佐賀牛でも、吉兆の基準で選んだ最高のものだと言い切れるなら、産地を書く必要などないはずです。その自信がないから但馬牛のブランドに頼ったに過ぎません。つまり、吉兆自身が吉兆の商品に自信がなかった訳で、これではとても吉兆がブランドと言えるはずがありません。
 このブランド問題を考えているうちに、私は自分の仕事である矯正歯科についてもブランドの本質が、”品質の保証”と”安心感”であるなら、樋口矯正歯科をブランドと言われるように高めたいと思うようになりました。今後も患者さんに最高の治療と安心感を提供することをとことん追求し、樋口矯正歯科のブランドイメージを確立していきたいと思います。

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