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院長コラムで院長を知ろう!矯正歯科専門医 河合悟が思うこと。

イジメをなくす院長コラム

2006/11/01 

 福岡県筑前町で起きた中学2年男子生徒のいじめ自殺事件をきっかけに、子供達のイジメによる自殺が頻発しています。次々と報じられるイジメやそれによる子供達の自殺、いつになればこの悲惨な連鎖が収まるのかとても心配になります。
 学校でのイジメのニュースを聞く度、私は自分自身の中学生の頃を思い出してしまいます。中学生の頃の成績も大したことがなく、背が低く体力的にも平均的な生徒よりも劣っていましたから、イジメと言うほどではないかも知れませんが、時にからかう標的になることもありました。当時も先生は見て見ぬふりで、成績が良かったり力が強い生徒はやりたい放題の感がありました。標的になった方の立場としては、早く時間が経ち他の誰かが標的になるのを待つか、新学期になりクラスが変わるのを待つかと言ったことしか考えていませんでした。また、先生もただ何とかその年が過ぎれば、自分の担任が終わればといった感じで、万事事なかれ主義だったのを感じていました。ただ、今ニュースで報じられているほど長い間イジメ?が続くこともなく、知らず知らずのうちに平和になっていっていました。しかし、今でも中学生のあの頃には二度と戻りたくないと思います。心や体が子供から大人に変わっていく中学生の頃は、成長の早さにより、子供達一人一人の精神や身体の発達程度の大きな差があり、その差がイジメを産む原因となる事が多く、また精神的にも成熟していない落ち着かない時なのでついつい暴走してしまうのです。
 そんな不安定な年頃の生徒を教育する先生や父兄は、よほど慎重に対処しないと行けないと思うのですが、今の社会では親も仕事等で忙しく、なかなか中学生になった子供の教育に十分時間を費やす事も出来ません。先生も受験のことがあるので成績については感心があるかも知れませんが、その他のことについては関心を持ちたくないのが人情でしょう。 では、どうすればイジメはなくなるのでしょうか?やはり親や教師が子供達のことに気を配り暴走しがちなこの年齢の子供から目を離さないことが重要でしょう。その為には、親や教師がもっとその役割の重要さを自覚する必要があるように思います。新聞、テレビは連日、学校や教師の不手際ばかりを報道していますが、イジメを行ったのは教師ではなく生徒であり、その生徒の親にも責任があることを伝えるべきでしょう。
 先日、東京に行ったとき銀座の街角でこのイジメの問題をどう思うかとテレビのインタビューを受けました。わたしのイジメ対策の第一は、教師に責任を取らせることだと答えました。テレビの中で”すみません”と謝罪し頭を下げる先生達、しかし何の責任も取りません。教師の職を剥奪され、明日の暮らしに困ることもありませんから、ただただ頭を下げて時間が過ぎ、人の噂も七十五日で社会が忘れ去るのを待っていればよいのです。これでは、真剣に問題に取り組むはずはありません。校長なら自分の学校で、担任なら自分のクラスでイジメで生徒の命が失われたなら、即刻懲戒免職は当たり前。そのくらいの処分がなければこの状況を改善することは出来ないでしょう。厳しいと思われるかも知れませんが、人の命が失われたことを考えれば普通の民間企業で有れば当たり前の処分でしょう。 また、父兄も自分の子供がイジメに荷担した場合には何らかの社会的なペナルティーを課せられる制度を作る必要があるように思います。そうでないと何でも学校、教師の責任にしてしまい、子供を躾け、教育するという親の役目を忘れてしまうからです。
 子供達の成長発育段階で教師や父兄の役割は非常に重要であり、教師や父兄自信がその重要さを自覚し、責任を持つ覚悟を決めることがイジメ撲滅への第一歩ではないでしょうか?そして、教師や父兄の責任を追及できる社会システムを構築する事で、教師や父兄にその自覚を促すことが重要だと思います。

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