夢の見つけ方院長コラム
2019/12/05 現代社会
師走に入りクリスマスイルミネーションやクリスマスミュージックが街中に溢れ、クリスマス気分を盛り上げています。この季節になると私は東京ディズニーランドに行きたく成るのですが、今年は忙しくてクリニックを休む事が出来ないので残念ながらディズニーランドのクリスマスツリーはお預けです。実は私ディズニーランド好きなんです。オープン翌年に結婚した時に始めて東京ディズニーランドに行って以来、数え切れないくらい行きました。家族やスタッフと何度行っても、ワクワクしてついつい笑顔になってしまいます。私がディズニーランドが好きなのは、ディズニーランドのアトラクションよりも全体の雰囲気、そして来園者の笑顔、笑顔、笑顔、それを見ると自分自身も楽しくなって来てしますのです。誰もが俗世の生活や悩みを忘れられる夢の国がディズニーランドだと私には感じられるのです。
そんな訳で私にとっては師走はディズニーランドを思い出す楽しい季節なのですが、受験生にとっては、いよいよ受験シーズンが近付く切羽詰まった季節です。この季節になるとよく受験生に高校卒業後の進路について話しますが、その時将来どうしたい?何になりたい?と聞いても、具体的に答えてくれる患者さんは多くありません。志望校や学部は決まっていても、その先の希望や夢がある人は極々希です。受験生と話せば話すほど学校の成績の良し悪しに関係なく多くの学生が将来の夢がないと思っていると私は感じていました。
社会に出た時どんなことがしたいのかが分からない為に結局、自分の実力で合格できるできるだけ偏差値の高い大学、通学しやすい大学を選ぶ事になっています。将来こんな仕事がしたいから何を学ぶのかと考えて志望校を決めるべきなのに、それを飛び抜かして偏差値を基準に大学選び、これで将来幸せな人生が送れるのか心配になってしまいます。
しかし、本人が将来について夢がない、希望がないと言うのではどう答えて良いのか私も悩んでいました。そんな時ある工学部の大学院生が衛星やロケットを作る企業に就職先が決まったと話してくれました。良かったねと言いながら、何気なく「どうしてその会社を選んだの?」と尋ねるとその学生はとても嬉しい話をしてくれました。小学生の頃、父親とロケット発射場でロケットの打ち上げを見て感激して宇宙に興味を持ち、それからずっと宇宙に関係する仕事をしたいと思っていたとのことです。そして大学は工学部で宇宙工学を学び、晴れて宇宙関連企業に就職が決まって夢が叶い、自分は運良く子供の頃から夢見ていた仕事に就けるので幸せだと話してくれました。
この話を聞いた時、私は実は誰にでも夢はあったのだとハッと気がつきました。夢がないと言った受験生も子供の頃、小学生や幼稚園生の頃には夢があったはずです。男の子ならおまわりさんになりたいとか、新幹線の運転士とかパイロットとか、女の子ならケーキ屋さんとか花屋さんとか、あれになりたい、これになりたいと言う夢が必ずあったはずです。それがいつの間にか、お金や世間の評価あるいは成績などの大人の事情事情が無意識のうちに子供の心に作用して、夢を消し去っていってしまったのです。
多くの人は成長と共に大人の事情で自分の夢は何だったのか忘れていってしましますが、人生の岐路に立った時に自分の夢を再確認する事で新たな一歩を踏み出す勇気をもらえる事もあります。
先日息子の中学生の頃からの友人が、仕事や家族の事で悩み相談に来てくれました。農家の息子でしたが、成績も優秀で関西の有名大学の経済学部を卒業し東証一部上場企業の有名企業に就職し3年あまり営業マンとして頑張っていたのですが、このまま組織の中の歯車として働いていくのに疑問を感じ退職して、家業の農家を手伝う事にしました。事業家の父親は農産物を加工した食品加工、販売会社を起業し、経営も順調ですが、その分ワンマンで息子と運営に関して十分コミュニケーションが取れないようでした。その結果、息子はしごとに対するやり甲斐を見つけられず、やる気を失い 農業をやめて、再び転職転職すべきか悩んでいたのです。
この親子であり、経営者と従業員であると言う難しい状況ですが、父親が息子の能力を信じきれない、経営者が従業員の能力を信じ切れていない、言い換えれば息子が父親に信頼されだけの実績を残していない事が一番の問題です。生産部門でも製造部門でもあるいは販売部門でもどれでも良いから、息子が父親から一目置かれるようにならない事には問題の解決はあり得ません。実際に何をするのが良いか?まずは農業が基本となっている企業ですから、良い農産物を生産できなければ始まりませんから生産が何よりも大切なはずです。しかし本人は経済学部を卒業したのですから、農業、農産物の生産については素人同然、家業を手伝い始めて3年間あまり父親や従業員さんに習いながら、見よう見まねで仕事をこなしている状態でしょう。日頃から何事も基本が大切と信じていますから、良い農産物を作りにはやはり農業の基本から勉強して農産物の生産に関する知識や技術を基礎から身につける必要があると思いました。そこで私は農業大学校へ入学し、まず農作物の生産を一から学ぶように勧めました。そして本人は翌日には、来春からの農業大学校への入学を決意していました。
しかし一度は経済学部に進学した若者に、農業大学校へ入学し農業の現場で働く事を勧める事が本人の希望に添ったものなのか?という一抹の不安が私の心の中にありました。そこで日を改めて、本人も少し冷静になった時に、「本当に農業をやる」で良いのかと尋ねた所、「小学校の卒業文集に日本一の農家になって、ポルシェに乗る」と夢を書いていたのを思いだしたと言ってくれたのです。これを聞いて私はホッとすると共に、やはり子供の頃の夢を忘れてはいけないと強く思いました。
自分自身のことを考えても、子供の頃の好きなことと言えば外で駆け回るよりも工作をするとか、何かコツコツ物を作るのが好きで、長所は「根気がある」事と言われていました。そして将来の夢は自分で何か作る様になりたいと思っていましたから、矯正歯科の仕事も細かいことをコツコツ治療して患者さんの歯並びを作り上げると言う意味では、好きな仕事に就いて、夢が叶ったことになります。
夢はきっと好きな事ですから、時間や労力を受かっても苦にはなりませんから、とことん頑張り努力するものです。頑張り努力すれば成果が上がるのは当然ですから、結果は必ずついてくるものです。つまりは、夢、好きな事ほど成功する確率は高くなるのです。
これは何も若者に限った事ではありません。定年退職後に趣味もない、したい事もなく家でぼーっとしていてお父さん達も子供の頃の夢を思い出せば、やりたい事がきっと見つかるはずです。退職後に第二の人生として、子供の頃の夢を実現させる何て素晴らしく感じませんか?夢に向かって頑張れば活力も湧いて、アンチエイジングにも成ります。いくつになっても夢に向かって頑張る人生、私はそれを目指しています。
最後に夢がない、見つからないというなら、小学校の卒業文集を見直してみては如何でしょうか?そこにあなたの未来が記されていると思います。
そんな訳で私にとっては師走はディズニーランドを思い出す楽しい季節なのですが、受験生にとっては、いよいよ受験シーズンが近付く切羽詰まった季節です。この季節になるとよく受験生に高校卒業後の進路について話しますが、その時将来どうしたい?何になりたい?と聞いても、具体的に答えてくれる患者さんは多くありません。志望校や学部は決まっていても、その先の希望や夢がある人は極々希です。受験生と話せば話すほど学校の成績の良し悪しに関係なく多くの学生が将来の夢がないと思っていると私は感じていました。
社会に出た時どんなことがしたいのかが分からない為に結局、自分の実力で合格できるできるだけ偏差値の高い大学、通学しやすい大学を選ぶ事になっています。将来こんな仕事がしたいから何を学ぶのかと考えて志望校を決めるべきなのに、それを飛び抜かして偏差値を基準に大学選び、これで将来幸せな人生が送れるのか心配になってしまいます。
しかし、本人が将来について夢がない、希望がないと言うのではどう答えて良いのか私も悩んでいました。そんな時ある工学部の大学院生が衛星やロケットを作る企業に就職先が決まったと話してくれました。良かったねと言いながら、何気なく「どうしてその会社を選んだの?」と尋ねるとその学生はとても嬉しい話をしてくれました。小学生の頃、父親とロケット発射場でロケットの打ち上げを見て感激して宇宙に興味を持ち、それからずっと宇宙に関係する仕事をしたいと思っていたとのことです。そして大学は工学部で宇宙工学を学び、晴れて宇宙関連企業に就職が決まって夢が叶い、自分は運良く子供の頃から夢見ていた仕事に就けるので幸せだと話してくれました。
この話を聞いた時、私は実は誰にでも夢はあったのだとハッと気がつきました。夢がないと言った受験生も子供の頃、小学生や幼稚園生の頃には夢があったはずです。男の子ならおまわりさんになりたいとか、新幹線の運転士とかパイロットとか、女の子ならケーキ屋さんとか花屋さんとか、あれになりたい、これになりたいと言う夢が必ずあったはずです。それがいつの間にか、お金や世間の評価あるいは成績などの大人の事情事情が無意識のうちに子供の心に作用して、夢を消し去っていってしまったのです。
多くの人は成長と共に大人の事情で自分の夢は何だったのか忘れていってしましますが、人生の岐路に立った時に自分の夢を再確認する事で新たな一歩を踏み出す勇気をもらえる事もあります。
先日息子の中学生の頃からの友人が、仕事や家族の事で悩み相談に来てくれました。農家の息子でしたが、成績も優秀で関西の有名大学の経済学部を卒業し東証一部上場企業の有名企業に就職し3年あまり営業マンとして頑張っていたのですが、このまま組織の中の歯車として働いていくのに疑問を感じ退職して、家業の農家を手伝う事にしました。事業家の父親は農産物を加工した食品加工、販売会社を起業し、経営も順調ですが、その分ワンマンで息子と運営に関して十分コミュニケーションが取れないようでした。その結果、息子はしごとに対するやり甲斐を見つけられず、やる気を失い 農業をやめて、再び転職転職すべきか悩んでいたのです。
この親子であり、経営者と従業員であると言う難しい状況ですが、父親が息子の能力を信じきれない、経営者が従業員の能力を信じ切れていない、言い換えれば息子が父親に信頼されだけの実績を残していない事が一番の問題です。生産部門でも製造部門でもあるいは販売部門でもどれでも良いから、息子が父親から一目置かれるようにならない事には問題の解決はあり得ません。実際に何をするのが良いか?まずは農業が基本となっている企業ですから、良い農産物を生産できなければ始まりませんから生産が何よりも大切なはずです。しかし本人は経済学部を卒業したのですから、農業、農産物の生産については素人同然、家業を手伝い始めて3年間あまり父親や従業員さんに習いながら、見よう見まねで仕事をこなしている状態でしょう。日頃から何事も基本が大切と信じていますから、良い農産物を作りにはやはり農業の基本から勉強して農産物の生産に関する知識や技術を基礎から身につける必要があると思いました。そこで私は農業大学校へ入学し、まず農作物の生産を一から学ぶように勧めました。そして本人は翌日には、来春からの農業大学校への入学を決意していました。
しかし一度は経済学部に進学した若者に、農業大学校へ入学し農業の現場で働く事を勧める事が本人の希望に添ったものなのか?という一抹の不安が私の心の中にありました。そこで日を改めて、本人も少し冷静になった時に、「本当に農業をやる」で良いのかと尋ねた所、「小学校の卒業文集に日本一の農家になって、ポルシェに乗る」と夢を書いていたのを思いだしたと言ってくれたのです。これを聞いて私はホッとすると共に、やはり子供の頃の夢を忘れてはいけないと強く思いました。
自分自身のことを考えても、子供の頃の好きなことと言えば外で駆け回るよりも工作をするとか、何かコツコツ物を作るのが好きで、長所は「根気がある」事と言われていました。そして将来の夢は自分で何か作る様になりたいと思っていましたから、矯正歯科の仕事も細かいことをコツコツ治療して患者さんの歯並びを作り上げると言う意味では、好きな仕事に就いて、夢が叶ったことになります。
夢はきっと好きな事ですから、時間や労力を受かっても苦にはなりませんから、とことん頑張り努力するものです。頑張り努力すれば成果が上がるのは当然ですから、結果は必ずついてくるものです。つまりは、夢、好きな事ほど成功する確率は高くなるのです。
これは何も若者に限った事ではありません。定年退職後に趣味もない、したい事もなく家でぼーっとしていてお父さん達も子供の頃の夢を思い出せば、やりたい事がきっと見つかるはずです。退職後に第二の人生として、子供の頃の夢を実現させる何て素晴らしく感じませんか?夢に向かって頑張れば活力も湧いて、アンチエイジングにも成ります。いくつになっても夢に向かって頑張る人生、私はそれを目指しています。
最後に夢がない、見つからないというなら、小学校の卒業文集を見直してみては如何でしょうか?そこにあなたの未来が記されていると思います。