一生の仕事院長コラム
2015/04/06
景気の回復と団塊の世代の退職で、昨年から就職戦線は人手不足、売り手市場と叫ばれ、実際に大学生の就職率は大きく向上しています。2,3年前までは、就職難、就職難と言われ、大学を卒業しても正規雇用で就職することができず、やむなく不安定な非正規雇用で社会人への第一歩を踏み出す人が沢山いた事を思うと隔世の感があります。
先日、ある専門学校の経営に携わる方から聞いた話では、高校生の就職率も90%近くになり、高校卒業後に専門学校に行かなくても就職ができるようになったために専門学校の学生の募集が大変厳しいものになってきているとの事でした。それに加えて、人手不足から、企業が非正規雇用の従業員減らし正規雇用の従業員を増やしているので、正規雇用での就業のための資格取得を目指す非正規雇用者が減って、就業者が通いやすいように夜間に授業を行っていた学科は学生がいなくなり閉鎖する事になってしまったそうです。
こんなにも景気の動向に左右される就職活動、その際前線にいる学生達の悩みや不安は就職難であろうが、売り手市場であろうが、尽きません。特に今年から企業の採用選考開始が4年生の4月がら8月に変更されたことで、就職活動の期間が短くなり、時間をかけて就職先を選ぶことが一段と難しくなると言われています。
80年代のバブルの時代以来とも言われる、人手不足の売り手市場ですから、学生もできるだけ安定し、業績のよい大企業に就職できるチャンスでしょうが、大企業に就職することが幸せな人生を送ることなのかもう一度、よく考えてみることも必要です。
私は50代後半ですから、私たちの世代の就職した頃は今よりも大企業の求人数も多くかったので、有名な大企業に就職した同級生も沢山いましたが、そうした同級生の全てが順風満帆なサラリーマン生活を送ったかと言うと、もちろんそんなことはありません。「まさか、あんな大企業がこんな事になるなんて」、とか「あんなに優秀だったあいつが、出向になるなんて」とか、サラリーマン人生の終わりに近づいたこの年齢になると、就職した時には思ってもいなかった事がいくつも起こり、人も羨む大企業に就職しても、それで安心、幸せな人生をくれるなんて絵空事と実感しています。
また、最近日本を訪れる外国人旅行者(特に中国人)の増加による影響なのか、日本人と外国人の考え方や習慣を比較するテレビ番組や記事をよく目にするようになりました。その中で日本人は仕事をお金を手に入れる手段としてだけでなく、自分の仕事にプライドを持ち「やり甲斐」を求める傾向が強いとされていました。つまり、多くお金得ることだけが幸せな人生なのではなく、やり甲斐のある仕事を得ることこそが、幸せな人生に繋がると言う気持ちが日本人の心の中にあるのです。やり甲斐の仕事を、一生の仕事にしてこそ、幸せで、豊かな人生を送ると言う事に他ならないのではないでしょうか?(私の考える「やり甲斐」については、院長コラム”働くということ”、” やり甲斐のある人生”、”やり甲斐の見つけ方”を見てみてください。)
そこで思うのは、この雇用環境の変化の生かし方です。人手不足の労働者の売り手市場は、何も安定した仕事に就けるャンスだけはありません。一生の仕事を見つけるチャンスでもあるのです。先程も書きましたように専門的な技術や知識を身につける専門学校は学生募集のために授業料を下げるのはもちろんのこと、奨学金を準備したりして、就学のサポートを手厚くしています。また、人手不足でアルバイトの時給も上がってきていますから、働きながらの就学も以前よりは容易になってきているのではないでしょうか?
一生の仕事を探すのには学校に行くだけでなく、様々な職種で働いてみるのも良いかも知れません。それも労働者不足ですから、様々な業種で求人が増えて来ていますから、転職にもチャンスです。何事も経験してみなければ分かりません。「自分に合った仕事は何なのか?」、「自分の一生の仕事は何なのか?」、いくら考えても頭の中で思い描いても、答えは見つかりません。まずは、やってみる、経験してみる事が大切でしょう。その経験を積む機会が、この人手不足で増えているのです。
不況で仕事を見つけるのが難しい時には、多くの人が仕事で生活していくお金だけでも得られれば良かった、いや、生活できるお金を得られるだけも幸せだと考えるしかなかったのが実情でした。しかし、雇用環境が変わった今、充実した人生を送るために、もう一度「一生の仕事」について、考えてみるチャンス到来と思えてなりません。
それにしても、2、3年前までは、仕事のことと言えば人あまり、就職難だったのに、あった言う間に様変わりで、人手不足の記事を書くことになるなって私自身も思ってもいませんでした。結局、社会情勢の変化は、誰にも予想できないのです。今、業績が良いという企業も、明日のことは分かりません。当てにならない企業の業績を基準に就職先探しをするよりも、自分自身のやり甲斐を求めて「一生の仕事」を探す方が、幸せな人生への近道かも知れませんよ。
先日、ある専門学校の経営に携わる方から聞いた話では、高校生の就職率も90%近くになり、高校卒業後に専門学校に行かなくても就職ができるようになったために専門学校の学生の募集が大変厳しいものになってきているとの事でした。それに加えて、人手不足から、企業が非正規雇用の従業員減らし正規雇用の従業員を増やしているので、正規雇用での就業のための資格取得を目指す非正規雇用者が減って、就業者が通いやすいように夜間に授業を行っていた学科は学生がいなくなり閉鎖する事になってしまったそうです。
こんなにも景気の動向に左右される就職活動、その際前線にいる学生達の悩みや不安は就職難であろうが、売り手市場であろうが、尽きません。特に今年から企業の採用選考開始が4年生の4月がら8月に変更されたことで、就職活動の期間が短くなり、時間をかけて就職先を選ぶことが一段と難しくなると言われています。
80年代のバブルの時代以来とも言われる、人手不足の売り手市場ですから、学生もできるだけ安定し、業績のよい大企業に就職できるチャンスでしょうが、大企業に就職することが幸せな人生を送ることなのかもう一度、よく考えてみることも必要です。
私は50代後半ですから、私たちの世代の就職した頃は今よりも大企業の求人数も多くかったので、有名な大企業に就職した同級生も沢山いましたが、そうした同級生の全てが順風満帆なサラリーマン生活を送ったかと言うと、もちろんそんなことはありません。「まさか、あんな大企業がこんな事になるなんて」、とか「あんなに優秀だったあいつが、出向になるなんて」とか、サラリーマン人生の終わりに近づいたこの年齢になると、就職した時には思ってもいなかった事がいくつも起こり、人も羨む大企業に就職しても、それで安心、幸せな人生をくれるなんて絵空事と実感しています。
また、最近日本を訪れる外国人旅行者(特に中国人)の増加による影響なのか、日本人と外国人の考え方や習慣を比較するテレビ番組や記事をよく目にするようになりました。その中で日本人は仕事をお金を手に入れる手段としてだけでなく、自分の仕事にプライドを持ち「やり甲斐」を求める傾向が強いとされていました。つまり、多くお金得ることだけが幸せな人生なのではなく、やり甲斐のある仕事を得ることこそが、幸せな人生に繋がると言う気持ちが日本人の心の中にあるのです。やり甲斐の仕事を、一生の仕事にしてこそ、幸せで、豊かな人生を送ると言う事に他ならないのではないでしょうか?(私の考える「やり甲斐」については、院長コラム”働くということ”、” やり甲斐のある人生”、”やり甲斐の見つけ方”を見てみてください。)
そこで思うのは、この雇用環境の変化の生かし方です。人手不足の労働者の売り手市場は、何も安定した仕事に就けるャンスだけはありません。一生の仕事を見つけるチャンスでもあるのです。先程も書きましたように専門的な技術や知識を身につける専門学校は学生募集のために授業料を下げるのはもちろんのこと、奨学金を準備したりして、就学のサポートを手厚くしています。また、人手不足でアルバイトの時給も上がってきていますから、働きながらの就学も以前よりは容易になってきているのではないでしょうか?
一生の仕事を探すのには学校に行くだけでなく、様々な職種で働いてみるのも良いかも知れません。それも労働者不足ですから、様々な業種で求人が増えて来ていますから、転職にもチャンスです。何事も経験してみなければ分かりません。「自分に合った仕事は何なのか?」、「自分の一生の仕事は何なのか?」、いくら考えても頭の中で思い描いても、答えは見つかりません。まずは、やってみる、経験してみる事が大切でしょう。その経験を積む機会が、この人手不足で増えているのです。
不況で仕事を見つけるのが難しい時には、多くの人が仕事で生活していくお金だけでも得られれば良かった、いや、生活できるお金を得られるだけも幸せだと考えるしかなかったのが実情でした。しかし、雇用環境が変わった今、充実した人生を送るために、もう一度「一生の仕事」について、考えてみるチャンス到来と思えてなりません。
それにしても、2、3年前までは、仕事のことと言えば人あまり、就職難だったのに、あった言う間に様変わりで、人手不足の記事を書くことになるなって私自身も思ってもいませんでした。結局、社会情勢の変化は、誰にも予想できないのです。今、業績が良いという企業も、明日のことは分かりません。当てにならない企業の業績を基準に就職先探しをするよりも、自分自身のやり甲斐を求めて「一生の仕事」を探す方が、幸せな人生への近道かも知れませんよ。