チャレンジ院長コラム
2013/07/01
先日 ニュースキャスター辛坊治郎さんが全盲のセーラー、岩本光弘さんと小型ヨットで太平洋横断のチャレンジしましたが、出航後1週間あまり太平洋上で何かに衝突し浸水しチャレンジを断念する事になりました。荒れた天候の中、海上自衛隊の救難飛行艇の活躍で何とか二人は救助される、無事日本に帰ってくる事が出ました。
救助後の記者会見で辛坊さんは「たった2人の命を何百人で救ってくれた。本当に海上自衛隊、海上保安庁の皆さまには感謝しています」、「この国の国民であって本当に良かった」と救助に当たってくれた自衛隊へ最大限の謝意のべ、同時にと反省の言葉を述べていました。
私は毎週日曜日の「たかじんのそこまで言って委員会」を録画して見ていましたから、同年代の辛坊さんに親しみを覚えていました。そしてその辛坊さんが、長期に仕事休み、ある意味命をかけて全盲のセーラーと太平洋を横断するという壮大な計画にチャレンジする事に憧れと尊敬の気持ちで「辛坊さんはすごい」と言い、心から応援していました。
ですから、救助後の記者会見での「もう1回やりたいとは口が裂けても言えない」との反省の弁に違和感を覚えましたした。チャレンジはいつも成功するとは限らないのだから、失敗しても仕方がないし、できる事なら再チャレンジして、今度こそ成功してもらいたいと言うのが大方の世間の意見だと思っていましたから。
しかし、日が経つにつれ私が思いもしなかった驚くべき意見が次々と報じられました。その意見とは、辛坊さん達を救助する要した約1,000万円と言われる費用が税金から支出される事への批判です。無謀な計画だったと断じて自己責任だから、税金で救助してやる必要はないという理論です。そこには伏線があり、2004年のイラク日本人人質事件での救出費用について辛坊さんが自己責任論を述べていた事や日本の財政問題に関して政府の税金の無駄遣いを常々問題として追求する報道をしてきた事があります。
しかし2004年のイラク日本人人質事件では、救出された3名は日本政府が、情勢不安から退避勧告していたにも関わらずイラクへ入国しており、日本政府の勧告を無視した当事者が日本政府に救助され、国が費用を負担した事が問題視されたのです。今夏の遭難の原因は正体不明あるいはクジラの衝突によるもので偶発的な事故であり、ヨットの整備不良等の辛坊さんらの落ち度によるものではなく、これをイラク日本人人質事件を同列に自己責任を追及するのは無理があるでしょう。
そして一番驚いたのは、自民党議員がこの件で辛坊さんを自民党国防部会で批判し、その部会に辛坊さんを呼び事情聴取すると発言した事です。国会議員が国民のチャレンジを応援する事なく、失敗したらその責任を追及するなんて何て了見が狭い事。こんな事では、日本人はどんな事にもチャレンジできなくなってしまいます。
辛坊さんのチャレンジの少し前、冒険家の三浦雄一郎さんが史上最高齢の80歳で世界最高峰エベレストの登頂に成功し日本中から多くの賛辞が送られました。安倍首相もわざわざ首相官邸に三浦さんを招き、登頂をたたえる「三浦雄一郎記念日本冒険家大賞」創設を提案しするくらいでした。チャレンジが成功すれば、これほどの賞賛ですが、もしこれが失敗して自衛隊機で三浦さんが救助されていたらどうなっていた事でしょう?やはり自己責任で救助費用をどうする、こうすると議論百出でしょうか。
チャレンジは成功するとは限りません。失敗するかも知れない事、未知の事、経験のない事に挑むのがチャレンジです。できる事、当たり前のことをしていても前へ進むことはできません。失敗を恐れずチャレンジするその気持ちが大切ですし、結果よりもチャレンジ自体、その勇気が賞賛されるべきでしょう。
スポーツの部門ばかりでなく仕事やビジネスにおいてもチャレンジが何よりも大切です。明るい未来を切り開いていくには、失敗を恐れずチャレンジし続けることしかありません。沈滞し暗い空気が覆う日本を明るく希望ある未来に導くキーワードはチャレンジです。
アメリカに比べて日本では起業することが難しいと言われ、その元凶は一度事業に失敗すると起業家はその負債を一身に背負い、失敗を追求され一生を棒に振ることになる言う、失敗を許さない日本社会の風潮だと言われています。アメリカではチャレンジに失敗は付きものと考えられていますから、起業に失敗しても失敗した経験を買われて、起業するチャンスが与えられると言われています。起業しない事には成功も何もありませんから、まず起業する、チャレンジする事が第一で、その勇気ある者が賞賛されるのです。今なお成長し続けるアメリカの経済、社会を牽引しているのは、チャレンジした勇気ある起業家達です。
日本もチャレンジ精神を大切にして、多くの人にチャレンジしてもらう事で未来を切り開かなくてはいけないはずですが、日本を導くはずの政治家がチャレンジの失敗を追求しているようでは、日本の未来が心配でなりません。自民党は保守党ですから、保守の言葉通り、風習や伝統、考え方などを守っていくのが使命なのかも知れませんが、チャレンジなくして未来派は未来はない事を自覚してもらいたいものです。
そして、辛坊さんもこれに懲りずに成功するまで諦めず再チャレンジして、いつの日にか首相官邸で賛辞を贈られ日本中にチャレンジの大切さを知らしめ、日本人が積極的にチャレンジしていくようになるのを願うばかりです。
私自身も50を過ぎ人生の体は衰えつつありますが、これからも失敗を恐れず新しい事にチャレンジしていきたいと思っています。
救助後の記者会見で辛坊さんは「たった2人の命を何百人で救ってくれた。本当に海上自衛隊、海上保安庁の皆さまには感謝しています」、「この国の国民であって本当に良かった」と救助に当たってくれた自衛隊へ最大限の謝意のべ、同時にと反省の言葉を述べていました。
私は毎週日曜日の「たかじんのそこまで言って委員会」を録画して見ていましたから、同年代の辛坊さんに親しみを覚えていました。そしてその辛坊さんが、長期に仕事休み、ある意味命をかけて全盲のセーラーと太平洋を横断するという壮大な計画にチャレンジする事に憧れと尊敬の気持ちで「辛坊さんはすごい」と言い、心から応援していました。
ですから、救助後の記者会見での「もう1回やりたいとは口が裂けても言えない」との反省の弁に違和感を覚えましたした。チャレンジはいつも成功するとは限らないのだから、失敗しても仕方がないし、できる事なら再チャレンジして、今度こそ成功してもらいたいと言うのが大方の世間の意見だと思っていましたから。
しかし、日が経つにつれ私が思いもしなかった驚くべき意見が次々と報じられました。その意見とは、辛坊さん達を救助する要した約1,000万円と言われる費用が税金から支出される事への批判です。無謀な計画だったと断じて自己責任だから、税金で救助してやる必要はないという理論です。そこには伏線があり、2004年のイラク日本人人質事件での救出費用について辛坊さんが自己責任論を述べていた事や日本の財政問題に関して政府の税金の無駄遣いを常々問題として追求する報道をしてきた事があります。
しかし2004年のイラク日本人人質事件では、救出された3名は日本政府が、情勢不安から退避勧告していたにも関わらずイラクへ入国しており、日本政府の勧告を無視した当事者が日本政府に救助され、国が費用を負担した事が問題視されたのです。今夏の遭難の原因は正体不明あるいはクジラの衝突によるもので偶発的な事故であり、ヨットの整備不良等の辛坊さんらの落ち度によるものではなく、これをイラク日本人人質事件を同列に自己責任を追及するのは無理があるでしょう。
そして一番驚いたのは、自民党議員がこの件で辛坊さんを自民党国防部会で批判し、その部会に辛坊さんを呼び事情聴取すると発言した事です。国会議員が国民のチャレンジを応援する事なく、失敗したらその責任を追及するなんて何て了見が狭い事。こんな事では、日本人はどんな事にもチャレンジできなくなってしまいます。
辛坊さんのチャレンジの少し前、冒険家の三浦雄一郎さんが史上最高齢の80歳で世界最高峰エベレストの登頂に成功し日本中から多くの賛辞が送られました。安倍首相もわざわざ首相官邸に三浦さんを招き、登頂をたたえる「三浦雄一郎記念日本冒険家大賞」創設を提案しするくらいでした。チャレンジが成功すれば、これほどの賞賛ですが、もしこれが失敗して自衛隊機で三浦さんが救助されていたらどうなっていた事でしょう?やはり自己責任で救助費用をどうする、こうすると議論百出でしょうか。
チャレンジは成功するとは限りません。失敗するかも知れない事、未知の事、経験のない事に挑むのがチャレンジです。できる事、当たり前のことをしていても前へ進むことはできません。失敗を恐れずチャレンジするその気持ちが大切ですし、結果よりもチャレンジ自体、その勇気が賞賛されるべきでしょう。
スポーツの部門ばかりでなく仕事やビジネスにおいてもチャレンジが何よりも大切です。明るい未来を切り開いていくには、失敗を恐れずチャレンジし続けることしかありません。沈滞し暗い空気が覆う日本を明るく希望ある未来に導くキーワードはチャレンジです。
アメリカに比べて日本では起業することが難しいと言われ、その元凶は一度事業に失敗すると起業家はその負債を一身に背負い、失敗を追求され一生を棒に振ることになる言う、失敗を許さない日本社会の風潮だと言われています。アメリカではチャレンジに失敗は付きものと考えられていますから、起業に失敗しても失敗した経験を買われて、起業するチャンスが与えられると言われています。起業しない事には成功も何もありませんから、まず起業する、チャレンジする事が第一で、その勇気ある者が賞賛されるのです。今なお成長し続けるアメリカの経済、社会を牽引しているのは、チャレンジした勇気ある起業家達です。
日本もチャレンジ精神を大切にして、多くの人にチャレンジしてもらう事で未来を切り開かなくてはいけないはずですが、日本を導くはずの政治家がチャレンジの失敗を追求しているようでは、日本の未来が心配でなりません。自民党は保守党ですから、保守の言葉通り、風習や伝統、考え方などを守っていくのが使命なのかも知れませんが、チャレンジなくして未来派は未来はない事を自覚してもらいたいものです。
そして、辛坊さんもこれに懲りずに成功するまで諦めず再チャレンジして、いつの日にか首相官邸で賛辞を贈られ日本中にチャレンジの大切さを知らしめ、日本人が積極的にチャレンジしていくようになるのを願うばかりです。
私自身も50を過ぎ人生の体は衰えつつありますが、これからも失敗を恐れず新しい事にチャレンジしていきたいと思っています。