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院長コラムで院長を知ろう!矯正歯科専門医 河合悟が思うこと。

作る喜び院長コラム

2006/05/01 

 庭のフェンスのつるバラが満開です。バラを育てるのは、なかなか大変で手間が掛かります。油断すると直ぐに黒点病やうどんこ病が発生しますし、アブラムシなどの害虫も良くつきます。四季咲きのバラは、最初の花が4月から5月にかけて咲いた後、よく病気にやられてしまいます。6月に入り、雨が多くなり日照時間が少なくなって樹生が弱って来る頃、学会等の本業が忙しくなって休日が無くなり、ついついバラの面倒を見るのを忘れているとあっと言う間に病気にやられ、葉が黄色くなって落ちてしまうのが毎年です。バラを育て始めて早7,8年になりますが、毎年今年こそはこの季節を上手く乗り越え、一年中綺麗な花を咲かせてやるぞと思うのですが、上手くいったことはありません。それぐらいバラを上手く育てるのには、手間暇が掛かるのです。だからこそ、そこに楽しみがあり愛好家が多くいるのでしょう。美しいバラが咲いた時の喜び、達成感がバラを育てることの神髄だと思います。
 私もこのバラの罠に嵌っているわけですが、難しい作品を作るという点では矯正治療も同じです。矯正治療は長い治療期間を経て正しい歯並びを完成させたとき、患者さんの喜びに勝とも劣らない喜びを術者である私にもたらします。特に難しい患者さんの治療では、様々な治療法の中から自分なりに試行錯誤し、完成させてきた治療方法を駆使して、治療を終えたときの達成感は何とも言えない物です。患者さんに”良く治ったね、良かったね”と言いながら、一番嬉しがっている自分がそこにいるのです。ですから、患者さん(と言いながら本当は私の作品?)への思い入れも大変強く、自分の作品ですから、当然患者さんのことも良く覚えており、こんな事も先日ありました。喫茶店の週刊誌をパラパラめくっていたら、何となく見覚えがある顔の写真が載っており、何か見たことあるぞと考えながらその記事を読むとその写真は、事件を起こした 29才のRKB毎日放送記者の記事だったのですが、実はその記者は、中学高校の頃私が矯正治療していた患者さんだったのです。もう15年も前の患者さんでしたが、口の中の状態や自信にあふれた発言そしてご両親のことまで良く覚えていました。自分自身、こんなに患者さんのことを覚えているのに驚いてしまいました。(事件を起こしても、自分の作品ですから今歯がどうなっているか、きちんと歯磨きして大切にしてるか心配な気がします。)
 こんな風に矯正治療の魅力(罠?)の虜になった私は、患者さんと分かち合う治療を終えた喜びを求めて、自分なりの”こだわり”診療を追求すべく日々努力していくつもりです。矯正治療には大変なことも多々ありますが、私と一緒に正しい歯並びを手に入れたとこの喜びを分かち合いませんか?

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