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院長コラムで院長を知ろう!矯正歯科専門医 河合悟が思うこと。

成人矯正に対する考え院長コラム

2002/09/01 

 少子高齢化に伴い、当クリニックに於いてもお子さんの患者さんが減少し、成人の患者さんが増加しております。つい4、5年前までは、患者さんの7,8割はお子さんでしたが、現在ではそれが逆転し患者さんの7、8割は成人の方が占めるようになり驚いております。年齢層も大きく広がり、60代後半の患者さんも治療させていただきました。
 こうして成人の患者さんを治療させていただいて、咬むことが歯の健康に対して非常に重要なことを痛感させられました。成人の患者さんの多くは、歯周病が進んでおり、歯肉の腫れや出血ばかりでなく歯が動揺していることもしばしばでした。
 そうした患者さんも、矯正治療が進みきちんとした咬み合わせになるに従い、歯肉の炎症や歯の動揺が収まり、しっかりと咬めるようになっていきました。正しい咬み合わせになり、咬む力が歯を支えている歯槽骨に正しく伝わることで歯槽骨が緻密になりしっかりと歯を支えることが出来るようになったのです。
 矯正治療が終わったある60代の患者さんから「先生、本当によく咬めるようなりました。、子供の頃から咬み合わせが悪くて、ついつい硬い物を避けていましたが、この前、お寿司屋さんでイカを生まれて初めて食べてイカがこんなにおいしい物とは思いませんでした。食欲が湧いて、ついつい食べ過ぎてしまいます。」と言われました。
 矯正歯科医となってもう20年近くなりますが、今まで若い患者さんの治療がほとんどで綺麗になって嬉しいとはよく言われましたが、よく咬めるようになったと言われたことはありませんでしたので、この言葉は本当に嬉しかったです。今までも矯正治療歯、咬む機能を高めることと信じて治療してきましたが、この患者さんの言葉で矯正治療は歯科医療の原点である咬む機能つまり咀嚼機能の回復に貢献できると確信しまし、やっと本当の歯科医の一員になれたような気がしました。
 矯正治療が、歯並びの悪さ(見かけの悪さ)を気にする人だけの治療ではなく、一般の虫歯の治療と同様に異常が有れば誰でも治療するんだという事が、社会一般に受け入れられることを願っています。

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