第78回日本矯正歯科学会参加院内イベント情報
>2019/11/21 学会・研究会
長崎で開かれた第78回日本矯正歯科学会に参加しました。
会場では臨床に関する発表を中心に見ましたが、その内容は納得がいかない物が沢山有りました。
技術の発達は「誰にでも、簡単に」を目指して開発されていく物ですが、そこには弊害もある事を思い知らされました。
矯正治療も「誰にでも、簡単に」を目指して、様々な治療方法、装置が考案されてきましたが、治療の結果よりも「誰にでも、簡単に」を重視しすぎたあまり、治療結果、矯正治療のゴールがいつの間にか変わってしまっているのです。
私が矯正治療を始めた30数年前とは全く治療のゴールが違っていると言っても過言ではない状態でした。日本の歯学部で最難関の大学の矯正歯科の発表でも、「えっ、これが治療の終了」驚くような発表でした。もしこの患者さんが私のクリニックを受診されれば、間違いなく「不正咬合」と診断し、再治療を勧める状態なのです。
最難関の大学病院での治療がこの状態ですから、今の日本の矯正治療のゴールは、その程度となっていると判断せざる終えません。学会に参加している若い矯正歯科医が、この発表を見て矯正治療のゴールがこれだと思い込んで行く訳ですから、コンボも日本の矯正歯科治療のレベルの低下を止める事はできそうにありません。
以前の院長コラム「パーフェクトストーム」で紹介したTweed Study Course のCo-directorであるJames L. Vaden先生がアメリカ矯正歯科学会の雑誌(American Journal of Orthodontics)に投稿された論文でアメリカの矯正歯科がダメになってしますと書かれていた事と同じ事が日本でも起こっている事を強く実感させられました。
会場では臨床に関する発表を中心に見ましたが、その内容は納得がいかない物が沢山有りました。
技術の発達は「誰にでも、簡単に」を目指して開発されていく物ですが、そこには弊害もある事を思い知らされました。
矯正治療も「誰にでも、簡単に」を目指して、様々な治療方法、装置が考案されてきましたが、治療の結果よりも「誰にでも、簡単に」を重視しすぎたあまり、治療結果、矯正治療のゴールがいつの間にか変わってしまっているのです。
私が矯正治療を始めた30数年前とは全く治療のゴールが違っていると言っても過言ではない状態でした。日本の歯学部で最難関の大学の矯正歯科の発表でも、「えっ、これが治療の終了」驚くような発表でした。もしこの患者さんが私のクリニックを受診されれば、間違いなく「不正咬合」と診断し、再治療を勧める状態なのです。
最難関の大学病院での治療がこの状態ですから、今の日本の矯正治療のゴールは、その程度となっていると判断せざる終えません。学会に参加している若い矯正歯科医が、この発表を見て矯正治療のゴールがこれだと思い込んで行く訳ですから、コンボも日本の矯正歯科治療のレベルの低下を止める事はできそうにありません。
以前の院長コラム「パーフェクトストーム」で紹介したTweed Study Course のCo-directorであるJames L. Vaden先生がアメリカ矯正歯科学会の雑誌(American Journal of Orthodontics)に投稿された論文でアメリカの矯正歯科がダメになってしますと書かれていた事と同じ事が日本でも起こっている事を強く実感させられました。