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院長コラムで院長を知ろう!矯正歯科専門医 河合悟が思うこと。

新年明けましておめでとうございます。院長コラム

2020/1/1 ご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

 2019年を振り返るとまず思い浮かぶのは台風や豪雨などの自然災害でしょう。原因は化石燃料からのCo2排出量の増加による地球温暖化と一般的には言われていますが、地球誕生からの歴史を見ると気球の気温は周期期に大きな変動をしているので、本当のところはCO2が原因なのか定かではありません。つまり気候変動を人類は無力なのかも知れませんが、太陽光や風力などの自然エネルギーと昨年のノーベル賞を受賞した吉野彰先生が発明したリチウムイオン電池を駆使してCO2を削減する事はやってみる価値があると思います。


 明るいニュースと言えばやっぱりラグビーワールドカップでの日本代表の活躍でしょう。今まであまり注目されなかったラグビー でしたが、ワールドカップ開催前に放送されたドラマ「ノーサイド・ゲーム」のヒットも相まって、「にわかファン」急増で日本中が盛り上がりました。私もドラマで初めてラグビーのルールを知った「にわかファン」として、ワールドカップを日本代表チームの活躍を楽しませてもらいました。


 また事件事故のニュースで注目を集めたのは、あおり運転や高齢者ドライバーによる事故も多発しでしょう。こんなに交通事故のニュースが注目を集めるのは、1970年代の交通戦争と言われた時代以来のことではないでしょうか。その結果、道路交通法、免許制度が大きく改正されることになり、高齢者になりつつある私にも影響があるかもと心配することになってしまいました。


 様々な報道の中で私は、家族の中での傷害や殺人事件の多さが気になりました。子供の虐待死、家庭内暴力による子供の親殺しとその逆の親の子殺し、かつては考えられなかった家庭内での殺人事件が次々に報じられていました。テレビや新聞は、起こったことの事実は伝えますが、それを見ていても子供を、親を殺してしまうほどの狂気を人にもたらす原因は見えてきません。人間であれば、動物であれば愛情を注ぐであろう子供や親の命を絶つほどの狂気はどこから生まれてくるのでしょう?私はその原因の一つが家族の絆、繋がりの希薄化、あるいは喪失から来る物ではないかと考えています。慌ただしい現代社会では親が子供と過ごす時間は減少の一途です。共働き世帯では、育児休暇が終わる1歳の時点で子供は保育所に預けられるのは始まりに、それからずっと起きている時間のほとんどを親と離れて育ちます。大人になるまでに親とコミュニケーションをとる時間は昔に比べて本当に少なくなっています。


 一緒にいる時間が少なければ、愛情を深くなり難し、お互いの性格や考えを理解する事も難しいはずです。結果的に家族、親子と言いながら、実はお互いのことをよく知らない共同生活者になってしまう危険性がそこにある気がするのです。単なる共同生活者となってしまえばお互いを思いやる気持ちもそこそこでしょうから、対立した時には容赦なく相手を攻撃することになり、傷害や殺人へと繫がっていくのではないでしょうか?
私が育った昭和の時代には、大家族から核家族へと家族のあり方が変わり、それに合わせて社会のシステムも変化してきました。平成を経て令和の時代は、核家族化が一段と進み家族という単位が崩壊し、個人しかなくなる時代になのかも知れません。その家族の崩壊の前触れが、家族間での殺人事件や傷害事件の増加だという気がしてなりません。


 人は豊かになるに従い我が儘になり、家族のために自分の欲望を抑える、我慢するという事が出来なくなってきた結果、家族の崩壊し、生まれた時から親や家族に頼らず一人で生きていかなくてはいけない時代が到来しているのです。残念であり心配ですが、もうこの流れは止めることはできそうにありませんから、一刻も早くこの変化に社会全体が気づき、子供を親や家族が育てるのではなく、社会全体の子供として育てていく社会システムを構築することが必要だと思います。


 後に令和の始まりが振り返れば令和元年が家族の崩壊のターニングポイントだったと言う事になる気がしてなりません。私も今年から、微力ながら社会が子供を育てる事に何か活動を始めたいと思っています。

  さて2020年の年頭に当たり、樋口矯正歯科クリニックの2019年の総括を報告させて頂きたいと思います。

  昨年は432名の新しい患者さんに受診していただくことができ、これで2019年末までの総新患数は13,729名となりました(下部 関連ファイル>年度別新患者数実績(1994~2019年)参照)。


 年齢構成を見るとずっと減少傾向を辿っていた小学生以下の患者さんの増加が目立ちます。この原因は、小児歯科や一般歯科である意味流行のように過剰なまでに行われているる非抜歯治療にあります。無理に歯を抜かないで歯を並べようとする為に無理があり治療が上手く行かなかったり、あるいは強引な矯正治療への勧誘で不信感を募らせたご家族の相談が増えているのです。矯正治療も無理は禁物と神様から言われているように感じます。


  また、この一年間に顎変形症(手術を必要とするような著しい顎の骨の大きさの不調和がある症例)で外科的矯正手術を施行した患者さんは39名でした。働き方改革の影響で大学病院での手術数の制限で外科的矯正手術を計画通りに行う事が難しく悩んでいましたが、旧知の渡辺通の広瀬病院の古賀稔啓院長と30年来一緒に外科的矯正治療を共同で行ってきた口腔外科医の升井一朗先生のご協力を得て、広瀬病院に歯科口腔外科を開設し10月より外科的矯正手術を行っています。これで大学病院と広瀬病院の2ヶ所の手術施設で外科的矯正手術が可能となり、よりスムーズに顎変形症患者さんの治療が行える様になりました。


 樋口矯正歯科クリニックは単に歯並びと言う形態を改善するのではなく、「食べる」、「飲み込む」、「息をする」と言う口の機能の改善、維持向上を目指します。

 本年もクリニックの願いである"患者さんのことを家族と思い、皆様の健康の維持増進に貢献する"の気持ちを大切にスタッフ一同と地道に努力していくつもりです。
 本年も宜しくお願い致します。

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