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院長コラムで樋口矯正歯科クリニックの院長を知ろう!河合悟が思うこと。

子供達の夢を奪うのは誰?院長コラム

2015/11/06 社会問題

先日、長男の友人の披露宴に出席しました。新婦は小学校の先生だったので、受け持ちのクラスの生徒達からのビデオメッセージが流されました。子供達が笑顔いっぱいで歌うのを見ながら、ふと自分が小学生だった頃の事を思い出しました。警察官になりたい、パイロットになりたい、野球選手になりたい、看護婦さんになりたい、誰もが皆、将来に夢を持っていたように思います。そんな子供達が高校生になる頃には将来の夢を語ることもなくってしまっているは何故なのか?この疑問がビデをメッセージを見ていてふつふつと起きてきました。

 私自身は、小学校の卒業文集の「みんなの夢」を書くところにエジソンのようは発明家になりたいと書いたように気がします。本当に世間をアッと言わせるエジソンの様な発明が出来ると思っていた訳ではありませんが、工作が好きで、色々自分なりに工夫して色んな物を作ったりしていたのでその延長で発明家になりたいなんて夢を見ていたんでしょう。

 中学生になってからは、町工場を作って何かもの作りをしたいと思うようになり、高校進学時には、工業専門学校に進もうかと考えた時期もありました。高校生になってからは、現実的に町工場をどうやって作ったら良いのかそこに至る道筋がみえず、それなら、自分で開業できる仕事に就きたいと思い、動物好きだったので獣医と思いましたが、テレビで当時問題となっていた歯科医の保険外治療の問題を知り、歯科医なら自分で開業できるし、細かい歯科治療はもの作りにも似ているし、おまけに歯科医療の矛盾も自分が解決してやると変な思い込みで歯科医を夢見る様になりました。ですから、私自身は高校生になっても小学生の頃と変わらず、夢を追いかけていたのです。

 小学校の頃は、親も先生も実現できる、出来ないではなく、子供達には大きな夢を持ってもらいたいと思っているものですし、子供も自分の能力を顧みる事無く、心のまま、思うままの将来の夢を持っているのが普通です。しかし、成長するに従い多くの子供達はいつの間にか夢を語ることなくなり、高校生の患者さんに将来何がしたいのかと聞いても、大半は分からないと答えるのが現実です。

 小学校を卒業してからの数年で子供達に何が起こったのか、夢をなくすのが正常な成長発育なのか?夢をなくさなかった私が考えたその原因は、中学校、高校での教育です。

 中学校に入ると、目標が何がしたい、何になりたいと言う夢から、どこの高校に行くと言う現実的、いえ、近視眼的目標に変わり、高校に入学するとこの大学に行くのかというこれ又、近視眼的目標ばかりを目指すように教師から言われます。親の方も近視眼的目標の方が実現までの道筋がハッキリしていますから、その方が現実的でより良い目標と思えてしまい子供達にそれを押しつけます。

 しかし、冷静によく考えてみて下さい。どの高校に行くとか、どこの大学に行くと言う事が人生の目標になる訳がありません。偏差値が高い高校に行ったら、あるいは東大に入学したら人生の目標を達成したことになる訳でない事は誰にだって分かります。高校や大学に行くことは、そこで知識や技術を学びそれを生かして人生の目標に向かっていく道具を手に入れることなのです。高校、大学は人生の目標を達成する手段に過ぎないのに、それを目標の様に教育している中学校や高校の教師は間違っているとしか思えません。

 アスリートが過酷なトレーニングに耐えるのも、目標があってこそ、夢があってこそです。何事にもモチベーションが重要なのです。そして、そのモチベーションの源が、夢なのです。

 子供達一人一人に自分自身の夢について真剣に考えさせ、それを実現するに必要な事は何なのかと言う情報を与え、そしてそれに対して、今何を自分がしなくてはいけないのかを何かを気づかせる事こそが、教師のあるべき姿だと思います。その上で、子供達が必要とする、知識を教えていくべきでしょう。目標もなく闇雲に勉強しろと叫んでも、気持ちがなければ結果も憑いてくるはずもありません。強要すればするほど、子供達はやる気を失っていってしまいます。

 最近の報道で知りましたが、宮城県教委の不登校対策推進協議会の調査によると不登校生徒の41.8%が「中1で不登校になった」と言っているとのことです。これこそが、先程私が書いた、小学校と、中学校での教育目標に違いによって、子供達が戸惑い、夢を失い、学ぶ事への意欲を喪失してしまった証拠でしょう。

 不登校や荒れる学校等の問題は生徒側の問題だと捉えられがちですが、実は学校や教師の側に問題があるのです。より偏差値の高い学校へ子供達を進学させたと言う実績が、学校や教師自身の評価に繋がるので、本来手段であるべき学校が、より偏差値の高い学校に進学する事を目標とした教育が行われてしまっているのです。その犠牲者が、不登校や学習意欲を失った生徒達です。

 結局、子供達の夢を摘むのは、学校であり、教師であり、そしてその中学、高校の教師国惑わされてしまった親たちだったのです。私は幸い?学校の先生の言う事を真面目に聞いていなかったのか、あるいは精神的な成長発育が遅かったのか分かりませんが、ずっと夢を追いかけて、その実現のために努力してきました。実のところ、歯科医を目指した高校時代も成績はパットせず、担任から3浪組と言われたくらいですし、家庭も裕福ではありませんでしたから、冷静に考えれば歯科大学を受験する事は無謀な挑戦だったのかも知れません。しかし、私は歯学部だけを2年で12校受験し、何とか歯学部に入学しました。その後も色々な、夢を追いかけ現在も、保育所を併設した老人ホームを作ると言う次の夢の実現のために日々努力しています。

 多くの人が夢を持って努力していく事が、社会の発展のためにも重要です。特に今後の日本を背負っていく子供達が一生夢を持ち続け、夢を実現するための努力に日本の未来はかかっています。その為まず、中学校、高校の教育を根本から見直す必要があると思います。「夢をあきらめない」、この言葉を中学校、高校の教師の胸に深く刻んでもらいたいものです。

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