樋口矯正歯科クリニック（福岡市天神）の院内イベント情報

宮崎市民プラザ　オルブライトホールで開催された第２回九州矯正歯科学会大会で”上顎両側中切歯を抜歯した成人上顎前突症例”と題して発表しました。
　特別講演では、東京で開業されている近藤悦子先生が”舌、口腔周囲筋、咀嚼筋および頸部筋活動の正常化と鼻呼吸の確立が矯正治療の成功の鍵”と題して講演されました。矯正治療の成功のためには矯正装置で形態を治すだけでなく、トレーニングにより筋肉の働きを修正しなければいけないとの述べておられました。先生は最近”Muscle Wins ”と題した矯正治療の本を出版されており、その中でも矯正治療に於いて筋肉の問題が大変重要だと書かれておりました。矯正歯科の分野では、”見かけ”つまり形態ばかりを重視しレントゲンをトレースして角度や距離を計測し、平均値と比較して異常が有るとか無いとか、あるいは横顔の写真を見てよくなったとか良くなっていないとかで治療の結果や目標をみているのが一般的です。私は形態と機能は相互不可分だと考え、正常な形態（正常な歯並び）を維持するのには正常な機能（噛むとか口をつぐむとかの正しい習慣）が不可欠と思っています。近藤先生の考えもこれに近く、同じように考える先生がいた事に安心しました。