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矯正歯科治療の流れFLOW
初診時診断
矯正治療を始めるにあたっての様々な疑問にお答えすると同時に、診察後、大まかな治療方針、期間などについて説明させていただきます。
矯正治療等に関する主なリスク、副作用、注意事項を当ページ下部へご案内しておりますので、必ずご一読をお願いいたします。
歯列矯正治療には幾種かの装置があります。
装置別のメリット、デメリットを認識し治療に望むことは治療の第一歩であり、それは治療の成果に大きく影響します。
- メタルブラケット装置
メリット
- ・装置自体が金属性で強度が高いので小さく出来ている為、違和感が少なく口内炎もできにくい。
- ・強度が高いので壊れたり、外れたりし難いので治療期間が長引く可能性が少ない。
- ・装置とワイヤーが金属同士なので滑りが良く歯が動きやすいので治療期間が短く出来る。
- ・強度が高いので強い力をかけても壊れにくい為強い力で正確に歯をコントロールでき、より良い治療結果を得る事ができる。
デメリット
- ・装置が目立つ
- 見えにくい装置
(セラミック、ブラスチックブラケット)
メリット
- ・装置が目立たない。
デメリット
- ・装置とワイヤーの摩擦抵抗が大きい(滑りが悪い)ので歯が動きにくく、治療期間が長くなる。
- ・装置がセラミックやプラスチックなので金属製に比べ強度が低いので、壊れにくくする為に装置が大きく、違和感が強く口内炎もできやすい。
- ・大きく頑丈に作られていてもやはり強度が低いので装置が割れたり、外れたりする。その度に装置をつけ直す事になり、治療期間が長くなり易い。
- ・装置が壊れやすいので強い力をかける事が難しく、正確に歯をコントロールして良い治療結果得るのが難しい。
- 裏側からの矯正装置
(リンガルブラケット装置)
メリット
- ・装置が見えない。
デメリット
- ・構造的に装置と装置の間隔が狭い為ワイヤーの弾力を利用しにくいので歯を並べるのに時間がかかり、治療期間が長くなる。
- ・舌を動かしにくいので、正しい発音が出来ない。
- ・装置が舌に当たり舌に口内炎ができ易いので、食事に苦労する。
- ・歯みがきがしにくく、歯周病になりやすい。
- ・装置が裏側になるのでゴムやヘッドギアなどが使いにくいため、良い治療結果を得る事が難しい。
- ・裏側に装置があるので治療操作がし難く、毎回の治療時間が長く必要になる。
- ・装置自体が高価なのと、治療時間が長くかかるので治療費が高額になる。
- マウスピース矯正装置
(インビサライン)
メリット
- ・装置が目立たない。
デメリット
- ・日本矯正歯科学会の治療指針でも歯を抜いての矯正治療には推奨されていないように、治療効果に限界がある。
- ・歴史的に見ても同様な装置はいくつもありましたが、いずれも治療効果が低い為に時間の経過とともに使用されなくなっている。
精密検査および診断
レントゲンなどで歯並びだけでなく顎顔面部の検査を行います。 検査結果を基に患者さんと相談の上、最終的な治療方針を決定します。
一般歯科受診
治療方針に基づいて、必要が有れば虫歯の治療や抜歯をかかりつけの歯科医院で行っていただきます。
動的治療開始
いよいよ装置をつけて歯の移動を開始します。装置の装着には2時間程掛かります。その後は歯が動くのに従って装置の調節のため、3~4週間に1回通院します。治療時間は1時間です。小児の場合には歯の生えるタイミングを見計らって治療を開始しますので、すぐに治療開始にならないこともあります。
保定期間
新しく正しくなった歯並びで上手に咬んで食べる習慣をつける期間で、いわばリハビリの期間です。この間は歯並びが元に戻りやすいので歯を動かす装置を外した後に保定装置を装着します。この期間は約2年間で通院間隔は4〜6ヶ月に1回です。
治療終了
最後にもう一度レントゲン等の検査を行い、治療を終了します。
希望される方にはその後も歯や歯肉の状態のチェック、歯石の除去などの定期的な口腔衛生管理を行っていきます。
治療等に係る主なリスク、副作用等
- 治療期間の変更:歯やアゴの動きには個人差があり、計画した期間が多少変更されることがあります。
- 治療計画の変更:治療の途中で予測以上のアゴの成長があったり、舌の癖が出た場合あるいは患者さ んの十分な協力が得られなかったような場合には、治療期間の延長、治療方法の変更、永久歯の抜歯などが必要になることがあります。
- 以前に打撲したことのある歯は、歯と骨が癒着している可能性があり歯を移動させることが困難な場合があります。
- 歯根の吸収:歯が動く時に、まれに歯の根の先がとけたり、歯の根が細くなったりすることがあります。
しかし、大抵の場合、日常生活での支障はありません。
以下の項目は、該当する患者さんのみの注意事項です。
- 下顎前突(受け口)の方は、まれに治療中・治療後に下アゴが平均を著しく上回って成長することがあります。その場合、成人になって下アゴを後退させる手術が必要になる可能性があります。
- 開咬(上下の前歯が咬めない状態)の方は舌の癖が治らない場合、上下の前歯の間にスペースが開くことがあります。
- 上下の前歯の間に舌を入れる癖がある場合には、歯の裏側にフックを付ける場合があります。その場合発音がしにくくなったり、食事の時に舌が痛かったりすることがあります。
- 前歯を沢山動かす必要がある場合には、夜間ヘッドギア(帽子のような装置)を付ける必要になることがあります。
- アゴが横にずれている場合(骨格性のタイプ)は、手術を伴う矯正治療以外では顔のゆがみは治せません。
- アゴが横にずれている場合(骨格性のタイプ)埋伏歯の場合、歯と骨の癒着や、歯の根が曲がっていたり短い場合、歯列内に引き出せないことがあります。
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