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院長コラムで院長を知ろう!矯正歯科専門医 河合悟が思うこと。

広告に対する考え院長コラム

2002/10/05 

 医師、歯科医師の増加に伴い、医療の現場でも競争が激化しています。それに伴い医療に関する広告を多数目にするようになりました。医療に関する広告については、医師、歯科医師法により細かく規制されており、広告できる項目も決まっています。社会の情報化の流れに沿って規制は緩和されつつありますが、現在に於いても広告できる項目は少なく、NTTの電話帳広告に記載可能な項目以上は、記載できません。
 私の所にも、しばしば広告しませんか?との電話があります。最も多いのが会社等に配られる無料情報誌です。その中には美容外科や審美歯科に関する医療広告も多く、内容は治療方法や治療結果を詳しく説明している物です。医師、歯科医師法では、治療内容に関する広告は禁止されておりますので、これらはすべて法律に違反している訳です。また、中にはインタビュー形式を取り、記事のような体裁をしている物もありますが、実態はほとんどが広告料を支払った疑似広告であり、これも法律に違反していることは明かです。治療の成功には、患者さんと術者である医師、歯科医師との信頼関係が不可欠です。法律を犯してまで患者さんを集めようとする医師や歯科医師と患者さんが本当に信頼関係を築けるでしょうか?本当に良好な治療結果を得ることが出来るでしょうか?
 このような事から、私の所では広告をほとんど行っていないのが現状でした。しかし、少しでも患者さんが病院を選ぶときの手助けになればと思いホームページを開設致し、可能な限りの情報を記載致しました。現在の厚生労働省の見解ではホームページは院内掲示と同様の扱いであり、広告に規制の範囲外で、内容に規制はありません。しかし、治療の内容については、患者さん個人により状態が違い一概に同様な治療方法や治療結果となる場合は希ですから、誤解を招く恐れがありますから、このホームページには治療の内容については記載しておりません。
 また、広告には多大なコストがかかります。一例を挙げますと福岡市内に月1回配布されてる大手情報誌の1ページの広告料は350,000円です。仮にこの広告で10人の患者さんが治療を開始されたとして、一人あたりの広告宣伝費が35,000円かかることになります。現在の私のクリニックでの矯正料金からこの広告宣伝費を捻出することは非常に難しいのが現状です。

 患者さんとの信頼関係を築き、出来るだけ費用の負担が少なく最良の治療結果を得る条件として、医療広告の現状は私には過剰と思われてなりません。

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