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院長コラムで院長を知ろう!矯正歯科専門医 河合悟が思うこと。

手仕事の素晴らしさ院長コラム

2004/07/29 

 先日の日経新聞に今年限りでパリコレを引退した森英恵さんの「手仕事の素晴らしさ 次代に」と題したインタビューが掲載されていました。(記事全文はこちらから)
 森英恵さんはその中で 丁寧な「手仕事」にこだわり「どんなにコンピューターやロボットが発達しても、人間が積み上げてつくるものは機械を超えないといけない」言われていました。
 私も手仕事の素晴らしさを信じていますので、矯正歯科治療の方法も手仕事にこだわった治療法を実践しています。私が行っているスタンダードエッジワイズ法という矯正治療の方法は、現在最も一般的なブラケットという金属の四角い装置を一本一本の歯に付けて行う矯正治療の方法の基礎となっている物です。エッジワイズ法はアメリカのアリゾナ州ツーソンの Dr.Charles H. Tweedにより開発され、その後この方法を元に様々なブラケット装置による方法が考案されてきました。そのほとんどは、元々手作業で患者さんごとにワイヤー曲げて治療していた物を、傾きや歯の暑さの調整を平均的な数値から歯に付けるブラケットに組み込んでいき、作業を簡略化する物でした。そして、現在では多くの矯正歯科医師が、簡略化された治療方法を行うようになってしまいました。
 1940年からツーソンでは、Dr.Charles H. Tweedの弟子たちにより毎年2回講習会が現在でも開かれています。私も1987年にこの講習会を受講し、ずっとこの伝統ある方法で、患者さんに装着するワイヤーを自分の手で曲げ治療を行ってきました。患者さんは一人一人歯の形も顎の形も違います、そこに平均的な値で調節されたブラケットやワイヤーを用いても決して完璧な治療が行えるとは私には思えないのです。ですから、手間はかかるかも知れませんが、手仕事にこだわって治療を行っているのです。
  私は、これからも手仕事にこだわり、患者さん一人一人の為にワイヤーを曲げいわばオートクチュールの矯正歯科治療を行っていきたいと思っています。
 そして、私が矯正治療の古里(ホームタウン)と呼んでいるアリゾナ州のツーソンでDr.Charles H. Tweedの弟子の一人として、次代に手仕事にこだわった矯正歯科治療を伝えるお手伝いが出来ればと思っています。
(Tweed Foundationについてはこちらから)

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