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院長コラムで樋口矯正歯科クリニックの院長を知ろう!河合悟が思うこと。

格差が人類を滅ぼす院長コラム

2016/08/01 社会問題

7月7日にバングラデシュのダッカで日本人7名を含む民間人20名が犠牲になったテロが起こり平和ぼけでテロとは無縁と思っていた日本人も大きなショックを受けました。そのショックもさめやらぬ7月14日、フランスのリゾート地ニースで今度は84名もの犠牲者が出るテロが起こりました。ニュースで次々と世界中で頻発するテロの情報を目の当たりにしいて、誰もが世界中に何千な所はなくなったのではと思ったことでしょう。

 報道によれば残忍なテロリストは皆イスラム教徒ですから、内戦状態のシリアからのイスラム教徒の難民と欧州のキリスト教徒との対立、つまり宗教戦争だと考えがちですが本当にそうでしょうか?宗教戦争だと考えるなら、仏教徒いや八百万の神を信じるある意味無宗教な日本人がテロの標的なる事はないでしょう。大方の日本人はそう考えているから、日本人はテロとは無縁だと思っているのも当たり前です。ダッカのテロでもテロリストに拘束された日本人がテロリストに「自分は日本人だ、殺さないでくれ」と言ったと報道されていましたが、これこそがイスラム教に何の敵意も抱いていない普通の日本人の感覚から来る心の叫びだったのでしょう。しかし、テロリストはそんな日本人の気持ちなどお構いなく、容赦なく殺害のおよびました。

 イスラム教を冒涜するようなことをしていない日本人を躊躇なく殺害したダッカのテロリストの非情な行動は、本当に信教に根ざしたものか、世界に広がるIS(イスラム国)のテロは、本当に宗教の対立によるものなのか、疑問に思えてきます。

 テロに限らず世界で起こる悲惨な紛争で多くの十問い人の命が失われていますが、その根底にある対立、争いの原因は何なのか?信教?人種差別?LGBT(性的少数者)への偏見、差別?色々な事が考えられます。

 その中で現在の世界情勢で私が人類の対立の最大の原因のとして考えているのが経済格差です。一日に一食の食事さえも満足に摂ることが出来ない貧困層が溢れている一方で、額に汗して働くこともなく自由気ままに放蕩三昧の暮らしを満喫するセレブの存在、この格差こそが人々に不満、敵意を抱かせ、凶行におよぶ原因となっていると思うのです。

 人は経済的に貧しいだけで、社会に不満を抱き他人に危害を加える様な凶行におよぶことはありません。先の大戦後、焼け野原になり何もかも無くした日本人は世界の最貧国の一つとなりましたが、人々はある意味平等に貧困に直面し、格差は大きくありませんでした。ですから、国民は力を合わせて苦境を乗り越えるべく努力しましたら、社会情勢が不安定になる事はありませんでした。しかし、戦後の復興から高度成長期を経て人々は十分豊になったハズなのに社会対する不満分子が起こす事件が多くなってきました。これは一重に格差による不満が原因でしょう。社会が成熟するにつれ資産の蓄積が進み、資産を引き継いだものが資産を利用して一段と資産を増やす。そして持つ者と持たざる者の格差は一段と開き、努力しても報われないと感じる持たざる者は、その社会システムを破壊しようとして凶行に打って出る。

 この格差から来る人々の不満の爆発がテロの本質だと思えてなりません。テロを無くし平和な世界を取り戻すには、経済格差を縮小させ、生まれながらの境遇に関わりなく努力する者が報われる社会システムを作り、誰もが未来に希望が持てる様にする事が重要だと思います。

 それでは、経済的格差を縮小させる方法ですが、私は行き過ぎた金融資本主義の是正が第一だと思います。労働による所得を得るのには誰にでも平等な時間を必要としますが、お金や株などの金融資本から得られる所得は時間を使うという制限がありませんから、資本を持っている者はそれを活用し無制限に増やすことが可能です。これを止めない限り、格差は広がるばかりです。

 アメリカ大統領選挙で民主党の予備選挙の候補だったバーニーサンダースがウォール街の金融資本主義に制限を加え、金融所得により多くの課税を行う主張をしていましたが、それこそが、格差是正の第一歩だと思います。

 しかし、パナマ文書でも明らかなようにお金は国境を越え税が安く、規制が少ないところへ移動してしまいますから、世界の国々がバラバラの基準で金融資本主義に制限を加えても意味はありません。世界中の国々が、団結して金融資本主義に制限を加えることが重要です。

 金融資本による収益に制限を加えることは、豊かな者、豊かな国にとって一見不利益ですが、生命の安全、安心な暮らしを手に入れるコストと考えれば、納得がいくのではないでしょうか?どんなに裕福で資産があっても、安心して暮らせる世界が無くてはお金を使って幸せに暮らすことも出来ませんから。

 現在の中国の発展の起点となった改革開放政策を主導した鄧小平は、「先に豊かになれる人が豊かになり、と訴えて、資本主義を導入しましたが、この言葉の「豊かになった人は他の人も豊かになれるように助ける」問い言う部分が重要なのですが、当の中国でもそれは忘れ去られ、格差は広がるばかり、民衆の不満は爆発寸前です。資本主義社会で平和な世界を築き維持するには、「豊かになった人は他の人も豊かになれるように助ける」と言う豊になった人の役割、義務が必須である事を忘れてはなりません。豊になった人が格差を是正する努力忘れた時、豊になった人の安全や平和は失われるのです。

 核兵器の開発が人類を滅ぼすとよく言われますがそこに至る過程は、格差による不満の爆発が紛争を引き起こし、とどのつまり何者かが核兵器を使ってしまう言うものでしょう。つまりは格差こそが人類を滅ぼすのです。

 世界の指導者が一刻も早く格差の恐ろしさに気づき、格差の是正を目指して金融資本主義に制限を加える手立てを講じてもらいたいと思います。

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