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院長コラムで院長を知ろう!矯正歯科専門医 河合悟が思うこと。

2015年 新年のご挨拶院長コラム

2015/01/01 

昨年は4月の消費税の8%アップで景気が回復しつつあった日本経済も停滞し、御嶽山の噴火や広島の豪雨など自然災害による被害も多く明るい年とは言い難い一年でした。

 今年こそは明るい年になって欲しいと誰もが願っていますが、自然災害は人の力ではどうすることもできません。人の力、努力で明るい年にできるとすれば、それはやはり政治や社会に関する事しかありません。しかし、今の日本の社会を見渡したとき、多くの人が政治や社会をより良い物にしようと努力しているかというと大いに疑問です。

 昨年末に安倍首相は突然衆議院を解散し、総選挙を行いましたがこれと言った争点はなく、野党が選挙準備が不十分なうちに選挙を行い経験基盤を固めるだけのための自己都合の為の選挙でした。こんなムダ選挙に700億円もの血税が浪費されましたが、結果は予想通り自民党の圧勝で日本の政治に何の変化をもたらすことはありませんでした。

 それどころか安倍首相の保守的主張が一層際立ち、自国防衛を旗印とした戦闘行為の容認、集団的自衛権の行使、そして秘密保護法案の施行で国民の知る権利の制限と国民の意志に関係なく政治家いや首相や閣僚が自分たちの都合の良いように国を動かせるような制度を作ろうとしている様に見えてなりません。

 原発の問題に関しても安倍政権の企業よりの姿勢は選挙後に一段と鮮明になりました。前回の衆議院選挙の時自民党の公約では原発の新設には否定的でしたがいつの間にか重要なベースロード電源と言いだし、今回の選挙投票日の翌日には選挙結果を待ったましたとばかりに建設中の大間原発の安全審査の申請が原子力規制委員会に出されました。これでなし崩し的に原発の再稼働や新設が行われ、結局東日本大震災の教訓は生かされることはなさそうです。

 集団的自衛権、特定秘密保護法、原発の再稼働、いずれも世論調査では国民の半数以上は反対しているのに、現政権はこれを無視して、自分たちの都合の良い政策を推し進めています。これだけ見ると悪いのは政治家だと言いたくなりますが、本当にそうでしょうか?多くの国民は今の政治に不満を持っていますが、不満だらけのダメな政治家達はその国民によって選ばれている事を忘れてはなりません。

 結局、一番ダメなのは自己の利益ばかりを考える政治家を当選させてしまう日本国民なのです。国民がしっかりしていないから国の政治がどんどんダメになっていっているのです。民主主義とは主権在民ですから、国民自身が国の行く末を自分自身で決めることですから、国民一人一人が世界情勢や経済情勢を等の情報収集を行い、その上で自信の頭で考えて判断することで成り立つのです。

 それなのに今の日本では、国民の多く、特に若者は「政治のことは良く分からない」とか、「どうせ何も変わらない」とか言って投票にも行かず、国の将来を人任せにしてしまっています。そんな国民の体たらくが、政治家の質の低下をもたらしているのです。

 今の日本国民の多くはいわゆる平和ボケの状態で、「戦争がなく平和なのが当たり前」、「衣食住が満たされているのが当たり前」、「何でも言いたいことが言えるのも当たり前」、「医療や福祉が受けられるのも当たり前」、何もしなくても今の生活が維持できる物だと思い込んでいるお人好しなのです。その証しが、50%そこそこ(福岡市では50%に満たない)の今回の選挙の投票率でしょう。平和にしろ言論の自由にしろ、衣食住にしても医療福祉にしても、それらは全て、先人の犠牲と苦労があって国民が手に入れた物だと言うことを忘れてはいけません。手に入れた物の大切さを忘れず、それを維持していく為には弛まぬ努力が必要です。

 このまま国民が政治に無関心でいれば、政治家は暴走し、気が付いたときには第二次大戦後のように日本は再び全てを失っているかも知れません。日本人が平和ボケの「茹でカエル」になっていないか心配です。

 民主主義は国民の努力があってこそ成り立つシステムです。国民が努力しないなら、いつかは独裁者が現れるか、中国のように一党独裁の国になって行くしかありません。
 今年こそは日本国民が自分お国の将来について真剣に考える年になって欲しいと願っています。 

 さて2015年の年頭に当たり、樋口矯正歯科クリニックの2014年の総括を報告させて頂きたいと思います。

 昨年は消費税値上げの年で、前回1997年の消費税値上げの時には新しく来院された患者さんの数(新患数)が約30%減少しましたので、昨年は新患数の減少を大変危惧しておりました。しかしながら、昨年は413名と過去最高の数の新しい患者さんに受診していただくことができホッと致しました。これで2014年末までの総新患数は11,675名となりました(グラフ参照)。患者さんの年齢構成に大きな変化は有りませんが、18歳以下の学生層の割合は少なく、成人女性が半数以上を占めていました。

 また、この一年間に顎変形症(手術を必要とするような著しい顎の骨の大きさの不調和がある症例)で外科的矯正手術を施行した患者さんは28名で、開院以来の総数が386名となりました。今まで顎変形症の外科的矯正手術のほとんどは福岡医科歯科総合病院で行ってきましたが、手術症例の増加に伴い、手術を患者さんの希望する時期に行えない場合もあり、今年からは福大病院や九州中央病院そして熊本の伊東歯科口腔病院とも連携して手術を行っていく事に致しました。多くの連携病院のお力をお借りして、患者さんにより安心して外科的矯正治療を受ける体制を整えてりです。

 本年もクリニックの願いである"患者さんのことを家族と思い、皆様の健康の維持増進に貢献する"の気持ちを大切にスタッフ一同と地道に努力していくつもりです。
 本年も宜しくお願い致します。

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